奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
今朝の奥日光の天気は晴れ、気温は5℃(午前8:00時点)
前回の「新・山の上からこんにちはvol.274」では黒髪平からの日の出を紹介していましたが、今回は湯ノ湖からの日の出の紹介です。湯ノ湖からの日の出は何がいいの?かと言うと、湯ノ湖から見える男体山の頂上から昇ってくる太陽を拝むことができるんです。まずは日の出を見る前に、未明に見られる星を観察しました。(今回はとても撮れ高が良く、感動をお伝えするため長文となりますが、ご了承ください・・・)
湯ノ湖に到着した時刻は朝5時頃。
雲がないと放射冷却によって気温が下がりますが、まさにその状況。
気温は-12℃とかなり冷え込んでいました…が、空を見上げると雲は全くなく満天の星空が広がっていました!
この写真にいくつか星座と惑星が隠れていますが、分かりますか?
ヒントは真ん中の青白い星がスピカという一等星、惑星は火星があります。
答えは下の画像↓
真ん中のスピカが含まれる星座がおとめ座、右にコップ座とカラス座、下にてんびん座があります。
ちなみに上の明るい星はうしかい座のアルクトゥールスです。
てんびん座の下には火星があります。お分かりいただけましたか?火星は赤く明るいので分かりやすいですね。
撮影したときはおとめ座とカラス座しか狙っていませんでしたが、確認してみるとこんなに写りこんでいたとは。
(コップ座は完全にノーマークでした)
真上には北斗七星(ひしゃく星・おおぐま座の一部)とひしゃくの柄の先にはアルクトゥールスがあります。
「ひしゃくの柄の先→アルクトゥールス→スピカ→カラス座」にかけて多くな曲線を描くと、
「春の大曲線」というアステリズム(星群)になります。
また、アルクトゥールスとスピカに加え、しし座の二等星デネボラを繋いだ三角を「春の大三角」と言います。
なんと真上に向けて撮影していたら、流れ星(散在流星)が写りこみました!これはラッキー♪
時刻は6:30頃、薄明るくなり星が見えなくなってきたころがかなり綺麗なんですよね。
静かな湖面には逆さ男体山が映っています。
時間はとんで7:38頃、ようやく男体山の上の方まで太陽が上がってきたようです。
なかなか上がってこないのがじれったい!
ようやく顔を覗かせた太陽。お~眩しい~と思っていたら…
想像以上の輝きに包まれました…!まさに「ダイヤモンド富士」ならぬ「ダイヤモンド男体」!
しかも逆さ男体山からも輝きが!「ダブルダイヤモンド男体」だ!太陽の光が暖か~い!
すっかり陽が昇ったところで今回は終了。
とってもいいものが見られました♪
写真を撮影した日(12/25)では、太陽が男体山の真上に上がりきるころには少し右にそれていますが、日を追うごとに少しずつ東(上の写真で見ると左側)にズレていきます。(ということは、男体山の頂上からタイミングよく昇ってくる日の出はこの時期だけ!)
年を越したころにはもう少し頂上に近づきますので、男体山からの初日の出を見たい方は湯ノ湖がオススメです。また、この記事の前半にも紹介した星空も、奥日光での観察はオススメで、光害(町明かりなどの強い光による害)が少なく天気が良ければ一等星や二等星よりも暗い星や天の川も見ることができます。星空観察もよし、初日の出でもよしの奥日光へ、年越しに足を運んでみてはいかがでしょうか。(Hori)
追記.
2020年1月4日にはしぶんぎ座流星群がありますので、ぜひ星空観察をして新年の願い事を流れ星にかけてみてください☆彡
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