日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2020.01.31
新・山の上からこんにちはvol.349

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

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◆今朝の奥日光の天気は晴れ、気温は-2℃(午前8:00時点)

 

28日(火)終日の大雪で、中禅寺温泉地区でも最大30cmほど積もりましたが、明け方には雨に変わり、翌水曜には10℃近くまで上がりました。

 

取材は湯元スノーシューコースへ…!と思っていましたが、取材日の水曜朝はまだ雨が降っており、大雨などの警報が発令中だったため、雪山は危険と判断して断念。

 

代わりに、歌ヶ浜を起点に中禅寺湖の南方面へ行ってきました。

歌ヶ浜のしぶき氷もこの暖気のせいで残念ながら全て落ちてしまっていました……ただし、残念なことばかりではなく。

 

日光白根連山にうっすら虹!うんうん、幸先良いぞ。

 

 

歌ヶ浜の先、半月山や社山の登山口へ続く道は、冬季は人通りが少ないためか、野生生物たちの生活がいつもより間近に感じられました。

 

 

シカが2頭連れだって歩いている様子を、足跡から想像してみたり。

 

 

大使館近辺にいたオオバンの大群を、驚かさないように物陰から観察してみたり。

 

 

林を歩いていくと、前方からかすかな口笛のような音がいくつも聞こえてきました。音が小さいから少し離れたところに野鳥の群れがいるのかな、と、立ち止まってあたりを伺ってみると、すぐ目の前のモミの樹上で動き回る小鳥の姿が。

 

スズメをもっちり太らせた程度の大きさの、ウソという小鳥。(お尻アングルでゴメンネ!)

先週もブログにも登場しているウソ。やはりこの可愛らしい容姿は解説員を惹きつけてやまないのですね……

 

 

ツルアジサイの実をついばんでは、ぶわっと力んで糞をし……

生きるために必死!の姿なのはわかっているのですが、もちもち体形のせいでちょっと間が抜けて見えて、何をしていても可愛らしかったです。

 

 

もう少し進むと。

 

 

木屑が派手に散乱、深さ10cm以上ほじくられた跡も生々しい。キツツキの食べ痕でここまで大きな穴は初めて見ました。

 

 

柔らかさはコルクくらい。削りとった木片からはキノコの臭いが…

見上げるとサルノコシカケがいくつも生えており、木を分解している最中でした。

 

冬にしかいないもの。ひとけがないからこそ見られるもの。

雪を見るとついスキー!雪山!とスポーツに走ってしまいがちですが、この季節だからこそ出会える生きものたちに出会いに、奥日光へいらしてみませんか。(山)

 

 

☆☆自然体験イベント☆☆

◆ スノーシューで雪の森へ   

2020年2月1,15,22日(土) 10:00~14:00

1日たっぷり冬の森を楽しむスノーシューイベント。初心者から玄人までどなたでも大歓迎です。

 

◆ 雪上ナイトハイキング

2020年2月15日(土) 19:00~21:00

よそにはなかなか無い!?毎年ご好評をいただく、真冬の奥日光を夜まで楽しんじゃうスノーシューイベントです。

定員充足間近!以降はキャンセル待ちでお受けします。

 

奥日光発・生物多様性のすゝめ

2020年3月8日(日) 10:00~14:00(13:00~14:00の午後のみコースもあります)

「生物多様性」「生態系」といったモノに関心がある方向けの入門観察会!

奥日光のリアルな自然を先生に、自然の仕組みを体験的に学んでみませんか?

 

 

★★企画展情報★★

♢ 冬の企画展『奥日光の大判風景写真展~鈴木克洋氏の作品から~

2019年11月30日(土)~2020年4月19日(日)

奥日光大判風景写真展 ~鈴木克洋氏の作品から~

奥日光周辺の自然を迫力のある大型写真でご紹介致します。