日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2020.02.28
新・山の上からこんにちはvol.353

 

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

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◆今朝の奥日光の天気は晴れ、気温は-6℃(午前8:00時点)

暖冬で暖かな日が続いている奥日光。かろうじて残っていた雪も、少しづつ溶け始めてきていましたが、

昨日の降雪で戦場ヶ原周辺も数センチ前後の積雪がありました。

今回は三本松駐車場からスタートし、北戦場ヶ原木道~泉門池迄、行って来ました。

 朝9時の時点では国道も全面圧雪の路面でかなり滑る状況でした・・・・・。

国道沿いから逆川を覗きます、なんとなく日差しも暖かく感じられ春の気配が読み取れます。

河岸は雪が積もってはいますが‥‥雪解けが感じられ川の水位が普段より高くなっています。

気温が低く、辺りの雪や氷が解けていない時は辺りの土は凍りついていますので、川の水位は低いはず。

気温が上がり水かさが増えた水辺は春がいち早く感じられる気がします。

北戦場ヶ原の木道は未だ雪が積もっており、時折吹く風は冷たく未だ冬。

男体山も昨日の強風と降雪の中とはうって変わって・・・・・とても穏やかに見えます。

少し歩みを早めると、暖かい日差しと相まって、着込んだからだは汗ばんできます。

湯川の川岸も雪は積もっていますが、午前10時の時点で日差しが暖かく差し込んでなんとなく、

春の訪れをからだで感じられます。

泉門池に到着しました。

素晴らしい透明度!!飲んではだめですが・・・・

泉門池は殆どが湧き水なので、一年中水温が安定しています。寒い冬でも凍ることはありませんので、水草が寒い季節でも枯れることなく生い茂り、暖かさが感じ取れます。

ちょっと写真では分かりづらいのですが、水草の生えてない部分の砂が沸き上がり、池の下から地下水が湧いているのが見えます。

写真を良く見て頂ければお分かりだと思いますが、鏡の様な水面には男体山や辺り木々の影が映り込んでいます。

もっとゆっくり見ていたい、美しい泉門池ですが、後ろ髪を引かれる思いを残しながら、後にします。

11時をまわる頃からより一層暖かくなると・・・・・・池の周りに何やら小さな虫が沢山飛び回っています。

大きさ2mmにも満たないユスリカの仲間が沢山いました。

こんなに寒い季節でも昆虫が活動しているのには驚かされます。

帰路、国道雪はすっかり解けていました。

寒い季節の奥日光はハイキングやトレッキングを楽しむ方も少なく、自然と静かに対話が出来ます。

風の音、鳥のさえずり、五感をフルに活用して静かな自然の営みを感じ取ることが叶います。

手軽にアクセスが出来、自然に触れて戴ける冬の奥日光はそろそろ春の足音が聞こえてくるはずです。

きちんとした装備をしていれば、寒さもそんなに苦になりません。

 

是非とも、皆さんだけのとっておきの奥日光の春を探しに来てみては如何でしょうか・・・・?!

(ぐ)

 

 

 

★★企画展情報★★

♢ 冬の企画展『奥日光の大判風景写真展~鈴木克洋氏の作品から~

2019年11月30日(土)~2020年4月19日(日)

奥日光大判風景写真展 ~鈴木克洋氏の作品から~

奥日光周辺の自然を迫力のある大型写真でご紹介致します。