<お知らせ>
新型コロナウィルスの感染拡大予防措置のため3/7(土)~3/31(火)(※延長しました)の間、栃木県立日光自然博物館を臨時休館とさせていただいております。
ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解のほどお願いいたします。
なお臨時休館中も、休業日の3/16、23、30を除き電話等によるお問い合わせは受け付けております。
奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
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◆今朝の奥日光の天気はふっかけ(粉雪)+強風、気温は0℃(午前8:00時点)
暖かい日が多くなってはきましたが、先週末の(久しぶりにちょっと積もる)雪が、景色にはもちろん路肩にも残る奥日光。
今回は奥日光を飛び出して、いろは坂を下り、二社一寺方面へ行ってきました。
取材は18日(水)平日ど真ん中でしたが、春休みのおかげか、空気のキレイな場所を求めてきてくださるのか、沢山のお客様がいました。
そんな中、さらに人の少ないお気に入りの空間を求めて、山内より北へ約1kmの滝尾神社を目指します。
ここまでの道は「史跡探勝路」とも呼ばれますが、
この重厚感あふれる雰囲気が大好き!
歩き始めて10分ほどで最初の史跡群があります。
右:日光開山の祖である勝道上人が祀られている開山堂
左:観音堂
その裏手:勝道上人のお墓
観音堂、気になるでしょう?
真っすぐにしか進めない香車の駒は持ち帰って安産のお守りにされるそうで、無事に出産を終えたら新しい駒と一緒にお堂へ返すため、数が増えていくのだそうです。
背景を知れば納得なのですが、こんなお堂が突然森の中に出現してびっくりしました。
お墓のさらに裏手へと歩を進めると。
厚さ5~10cmの岩のミルフィーユ!!
これは板状節理(ばんじょうせつり)という構造で、火山でできた地形だと示すものです。
私の中で、「火山に囲まれた奥日光」と「いろは坂の下のまち」とは全く別物だという意識がどこかにあったため、奥日光でも見た事があるコレを見つけた時、実はとても驚いてしまいました。
しかし同時に、坂の下も女峰山を始めとする火山で出来た場所なのだと再認識できました。
滝尾神社に到着すると、
ミソサザイ(幼稚園生の拳ほどしかない小さな子)がにぎやかに出迎えてくれました。
お尻と尻尾をぴょこぴょこコミカルに動かしながら、喉が心配になるほど大音量で、求愛の歌であるさえずりを美しく響かせていました。
滝尾神社からの帰路では別の春も!
日光の春一番乗りの花の1つ、フサザクラという花でした。
サクラといいつつサクラの仲間ではありません。花弁がなく赤い雄しべがぼさぼさの筆のように開くのが特徴です。
色は地味……ですが、
少し春めいてきた日光、しかし本格的な春はサクラよりも先に咲くアカヤシオたちの開花から始まります。
いろは坂上の奥日光では朝夕の冷え込みは厳しく氷点下となるため、冬タイヤは必須!ノーマルタイヤしかないワ……という方にこそ、今回の滝尾神社をめぐる史跡探勝路はオススメですよ!
ちなみにこの道、ツツジの咲く4~5月もまた違った顔が見られます。タノシミ!(山)
★★自然体験イベント情報★★
※新型コロナウイルス感染拡大防止の関係で内容を変更する可能性があります。ご了承ください。
2020年3月土日祝日 9:00~12:00
外出が難しいご家族を対象に、1組様限定の貸し切りで中禅寺湖畔ののんびりハイキングをおこないます。水辺に行ったり森の中を歩いたり、咲き始めたマンサクの花を見つけたり、残雪で遊んだりと、端境期の今だから楽しめる内容でご案内します。
2020年4月29日(水・祝)9:15~14:00
行く鳥、来る鳥、どんな鳥?自然解説員と一緒に一日たっぷりバードウォッチング!
2020年5月2日(土)~ 5日(火祝)10:00~14:00
西ノ湖・千手ヶ浜方面のハイキングを、自然解説員の案内でお楽しみいただけます!
★★企画展情報★★
(ご覧いただけるのは4月1日の開館以降となります)
♢ 冬の企画展『奥日光の大判風景写真展~鈴木克洋氏の作品から~』
2019年11月30日(土)~2020年4月19日(日)
奥日光大判風景写真展 ~鈴木克洋氏の作品から~
奥日光周辺の自然を迫力のある大型写真でご紹介致します。