＜お知らせ＞
新型コロナウィルスの感染拡大予防措置のため、栃木県立日光自然博物館をはじめ当社管理施設を当面の期間臨時休館とさせていただいておりましたが、奥日光低公害バス等を除き、5月16日(土)より営業を再開しております。詳細はこちらでご確認下さい。
奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
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◆今朝の奥日光の天気は曇り＆濃霧、気温は8℃（午前8：00時点）
今週は天気がぐずつき、特に中禅寺湖周辺では小雨＆霧がちの肌寒い日が多くなっています。
今回は、奥日光有数の景勝地、戦場ヶ原の様子をお伝えします。
昨年の台風の影響で通行止めの歩道が多いため、赤沼を起点とするスルーハイクができません。そのため、三本松駐車場を起点として国道沿いに1kmほど北上し、光徳入口から遊歩道に入って、戦場ヶ原の北側へ行ってきました。
現地へ行った一昨日もあいにくの小雨。濡れた手がかじかんでペンを持つのも苦労するほど冷え込みました。
しかしそんな天気の中でも楽しめるのが戦場ヶ原の自然のスゴイところ。
耳を澄まさずとも響いてきたのは、夏鳥たちの元気なさえずり。
皆さんご存知のウグイス、キョロンキョロンと電子音のような鳴き声が特徴的なアカハラ、遠くから声を響かせるカッコウなど、雨も寒さもモノともしていないようです。
アカハラはスズメやカラスのように地面に降りてぴょんぴょん跳んでいることも多いです。
光徳入口から遊歩道に入ると、
小指の爪くらいしかない小さなツボスミレや、直径5mm程度の小花の集まったセントウソウ、
目の高さにはミヤマウグイスカグラといった、春の花たちがお出迎え！
どれも馴染みの花たちでしたが、新発見もありました。
ミヤマウグイスカグラは、花や葉、若い枝、夏に赤く熟す実までもが、細かな毛で覆われているのが特徴なのですが、よく見ると花の付け根に先端が赤い毛も。そっとさわってみたら、匂いはありませんでしたが少しベタベタしました。
図鑑によれば「毛」ではなく「腺毛」。粘液を分泌する場所です。
ベタベタの粘液といえば、戦場ヶ原の食虫植物・モウセンゴケ。
あるいは、新芽を虫食いから守るためと思しきトウゴクミツバツツジ（新芽の付け根のベタベタにくっついて息絶えている羽虫をよく見かけます）
しかし、ミヤマウグイスカグラに虫がくっついている所は、見たことも（他のスタッフからも）聞いたこともありません。
うーん……どんな役割があるんだろう…… 観察を続ける必要がありそうです。
小雨に濡れながら、新発見（？）に頭を悩ませながら、ふと雲の流れが早いことに気付きました。
もしかしたら……と待っていたら、青空が覗いて暖かな日が！ 戦場ヶ原のデッキへ急いで戻ると……
チョットだけど晴れました！！
それまでずっと霧で戦場ヶ原真っ白、でしたが、ほんの一瞬だけ、男体山の中腹までくっきり見渡すことができました。
男体山の山麓にはカラマツの鮮やかな新緑の絨毯が（写真では見えなくて申し訳ありません……）。
2枚目の写真、木道の先には、まだ柔らかそうな薄緑のシラカンバの新緑も。
1日の終わりのご褒美を貰った気分でした。
★★自然体験イベント情報★★
※新型コロナウイルス感染拡大防止の関係で内容を変更する可能性があります。ご了承ください。
※※「奥日光星ふる夕べ ～春のダイヤモンドをみつけよう！～（5/23）」は、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点より催行中止とさせていただきます。ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
2020年6月13日（土） 19:00～21:00
湖畔の暗がりは野生動物たちの世界・・・
カエルや魚たちなど水辺の生き物も探してみましょう！
2020年7月25日（土） 8:45～15:00
隠れた滝…庵滝（いおりだき）をめざして森の中を探検する親子向けハイキングです。
奥日光の涼しい夏を思いきり楽しみましょう♪
2020年8月8日（土）、9日（日） ①10:00～11:30 ②13:30～15:00
夏の企画展『奥日光のクワガタ展』連動・各日2回開催する少人数制の昆虫標本作製教室です。
自然解説員と一緒に昆虫の乾燥標本を作製します。できた標本は道具一式とともにお土産に！
★★企画展情報★★
♢ 春の企画展『奥日光絶景写真展2』
開館日（未定）～2020年7月12日（日）
昨年秋にご好評いただいた展示が帰ってきました！
低公害バスから見える景色、見に行きたくなっちゃう絶景を大判プリントでご紹介します。
