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◆今朝の奥日光の天気は久しぶりの晴れ、気温は21℃(8:00時点)
中禅寺湖・博物館周辺では濃霧&小雨の日も多いのですが、戦場ヶ原や湯元温泉では雨が降っていないどころか青空の良い天気!ということも多い奥日光。
今回は低公害バス路線沿線の西ノ湖(さいのこ)へ行ってきました。
西ノ湖への道も、カラマツやシラカバなどの葉の緑が鮮やかな夏色に染まっています。野鳥のさえずりをBGMにこの散策はゼイタク!
そして、この道は比較的人が少ないため、道端の生きもの観察をするにもうってつけです。
カラフルで目を楽しませてくれる生きものたちのなかで、変な動きで私を引き付けた1cmほどのヒメアシナガコガネというコガネムシの仲間がいました。
葉の先端で次の足場を探していたのだと思いますが、このとてもゆっくりとした動きが、忙しなく動くイメージの強い小さな昆虫らしくなく、酔っ払っているようにも見えておかしかったです。
ぶらぶらと生きもの観察をしながら、西ノ湖に到着!
水量は満水時の7割ほど。満水時には写真左側の丸太の杭が水没してしまいます。
ちなみに西ノ湖は季節によって水位が大きく変化しますが、今は冬の渇水から増水している最中です。
今回は全くひとけがなかったため、「森に隠された湖!」という雰囲気が、より際立っていました。
が、ヒト以外の先客はよく来ているようで……
水を飲みに来たらしい無数のシカの蹄。水際から10mほどの間はものすごくぬかるんでいますが、長い脚でぬかるみなんて何のその、といったところでしょうか。
私はそうもいかないので、足元に気を付けつつ、水量の少ない今しか行けない西側の浜まで少し散策。
ただ、その際にはあるモノをうっかり踏まないように注意が必要です。
写真奥の下草が生えている浜辺。ここにはイトキンポウゲという、準絶滅危惧種の黄色の花が咲いているんです。
名前の通り糸のようにひょろひょろと細く、高さ5cmほどしかない茎と、その先に咲いた直径1cmにも満たない小さな花が、とっても華奢。
西の浜のそこかしこに咲いていましたが、これがそういう花とその茎だと知らないと、雑草と区別がつきません。
この写真を撮るために近寄るにも、足の置き所には本当に気を使いました。
ちなみに、花が集まっている場所がわかれば、少し遠くから双眼鏡で見てみるという楽しみ方もあります。
光沢のある花びらが宝石のようにキラキラ光っていたのがとても印象的でした。
イトキンポウゲの他にも、今の時期は大豆ほどしかない小さなアズマヒキガエルの子ガエルが、岸辺をぴょこぴょこ跳ねる姿も見られます。こちらは砂粒と同じ色をしているので、跳んでくれないと全く区別がつきません。
低公害バスの運行が開始したら、足元の小さな生きものたちにも気を付けつつ着目して、ハイキングを楽しんでみてくださいね。(山)
上の様子を、(だいたい)1分動画にまとめて、YouTube上にアップしています。
「新・山の上からこんにちは」の更新タイミングで(だいたい)新規動画をアップしますので、今後ともチェックをお願いします!
★★自然体験イベント情報★★
※新型コロナウイルス感染拡大防止の関係で内容を変更する可能性があります。ご了承ください。
2020年7月25日(土) 8:45~15:00
隠れた滝…庵滝(いおりだき)をめざして森の中を探検する親子向けハイキングです。
奥日光の涼しい夏を思いきり楽しみましょう♪
2020年8月8日(土)、9日(日) ①10:00~11:30 ②13:30~15:00
夏の企画展『奥日光のクワガタ展』連動・各日2回開催する少人数制の昆虫標本作製教室です。
自然解説員と一緒に昆虫の乾燥標本を作製します。できた標本は道具一式とともにお土産に!
★★企画展情報★★
♢ 春の企画展『奥日光絶景写真展2』
~2020年7月12日(日)
昨年秋にご好評いただいた展示が帰ってきました!
低公害バスから見える景色、見に行きたくなっちゃう絶景を大判プリントでご紹介します。