日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2020.07.31
新・山の上からこんにちはvol.374
奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

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本日の奥日光の天気は雨、気温は18℃

 

「梅雨がない」と言われる奥日光でも、今年はぐずついた梅雨空が続いています。

そんな中、今回は湯元温泉の街なかからアクセス簡単!な湯ノ湖へ行ってきました。

 

 

小雨が降ったり止んだり、雲も低めでしたが、時おり雲間から鮮やかな緑が目に飛び込んできました。

 

耳に飛び込んでくるのはキリギリスの仲間の声。

ルリビタキやキビタキといった高標高地の森の小鳥たちもさかんに鳴き交わしていました。

 

 

 

湯ノ湖東側の歩きやすい周回歩道を進んでいくと・・・

 

 

くるんと外巻きの花びらが可愛いホツツジが咲き始めていました。

4月末、奥日光に花のシーズン到来を教えてくれたアカヤシオから、ずっとつながってきたツツジのリレー。高山に登れば花も木も小~~さなツツジの仲間もいますが、比較的ご覧いただきやすい場所としては、ホツツジで脈々と続いてきたリレーもゴールです。

 

 

ホツツジにバトンを渡していたコメツツジの咲き残りも同時に見つけました。

 

 

 

歩きやすい国道沿いの湯ノ湖周回歩道も良いのですが、そこから兎島へもぐりこんでいくコースもオススメ。約0.6km、15分ほどの寄り道です。

 

(地図で見ると、この出っ張った半島がウサギに見えることが由来、とも言われますが、横から見たらウサギの横顔に見えるんです)

  (ほらね)

 

この兎島には、山地で暗い森を形成するヒノキの仲間、アスナロやクロベが多く生育しているため、道はいつも暗く、足元はぐずぐずにぬかるんでいます。

が、雨の日に本性(?)を現すアスナロとクロベが面白いので、個人的にはけっこうオススメ。

 

 

写真は、兎島突端に生えているクロベの大木。

樹皮の赤が強調されて、植物なのにどこか動物的な生々しさが・・・

 

  (ちなみに、兎島の耳にあたる木です)

 

 

 

 

・・・・・・なんだか太~~い血管みたいにも見えて、ぞくぞくしました。

 

 

「ルリビタキ」「ホツツジ」「クロベ」・・・とご紹介しましたが、実はもっと高標高地(例えば、標高1800m程度の刈込湖・切込湖コースの森林内とか)でないと見られない・体験できない環境なんです。

戦場ヶ原にもたくさんの自然がありますが、こんな場所はありません。それが、今回紹介した兎島コースや、湯ノ湖西側の周回歩道では、湯元温泉の駐車場から「ちょっとお散歩~」圏内で、体験出来ちゃいます。

 

必死に登山をしなくても、ものすごく長い距離をハイキングしなくても、様々な環境を楽しめる。

奥日光の魅力のひとつを改めて実感できた日になりました。(山)

 

 

この様子を、(だいたい)1分動画にまとめて、YouTube上にアップしています。

「新・山の上からこんにちは」の更新タイミングで(だいたい)新規動画をアップしますので、今後ともチェックをお願いします!

 

 

★★自然体験イベント情報★★

弊社では現在、いわゆる“三密”発生の防止として定員を少人数に絞ったツアーを多数企画しています。

ラインナップはコチラをご覧ください。

いずれも先着順となっておりますので、ご希望に添えない場合はご容赦ください。

 

☆☆企画展情報☆☆

♢ 夏の企画展『奥日光のクワガタ展』 開催中!!

2020年7月18日(土)~8月30日(日)

ここで学べばキミもクワガタ博士になれる!?

奥日光に生息するクワガタの生体展示や解説パネルから飛び出す立体的な展示、世界のクワガタの標本をはじめ、クワガタの採集方法やフィールドでのルール・マナーなども学べる展示内容です。