日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2020.09.18
新・山の上からこんにちはvol.382
奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

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本日の奥日光の天気は曇り、気温は22℃

次第に秋の風になりつつある奥日光ですが、太陽の位置も秋らしくなり、日が短くなってきているのを感じます。

この時期には、太陽の昇ってくる位置が変わったことで、千手ヶ浜から東の方角を見ると、中禅寺湖の湖面近くから昇る太陽がつくる「光の道」が見られるそうなんです。

本当にできるの?と半信半疑で早朝の千手ヶ浜へ行ってみました。

加えて、小田代原に差し込む朝日も見られそうなので、日が昇ったら小田代原へすぐ向かいます。

 

5:30頃、千手堂前の浜に降りて撮影開始です。

青色からオレンジ色にグラデーションがかかり、日の出の気配がし始めます。

 

お?あれは太陽?しかし曇っていて昇りきっているのかいないのかよくわかりません。

 

5:40頃、ようやく日の出!って、雲に隠れてすでに昇りきっているではありませんか。

男体山の裾と雲で、太陽と湖面の反射に隙間がありますが、しっかり「光の道」ができていますね!!

あと一週間ほどすると、太陽はもっと湖尻の方から昇ってくので、太陽と湖面の反射はほぼくっついたように見えるはずです。

 

「光の道」の美しさと撮影に夢中になっていると、すぐ近くにキツネが!

君も綺麗な日の出を見に来たのかな?

 

「光の道」とキツネとの出会いにテンションが上がっているうちに、気づけば太陽はすっかり雲の上に。

なんとも神秘的で、まさに感無量…!しばらくこの美しい景色に浸っていたかったですが、

そろそろ小田代原へ向かわないとタイミングを逃しそうなので、名残惜しくも千手堂前を後にします。

 

移動途中に、光の道を横切るように鳥が羽ばたくのが見えました。

これはチャンス!とカメラを構え捉えた一枚。中央から少し外れてしまったのが残念です。

 

6:15頃、小田代原に到着。朝靄は残念ながら薄くあまり期待はできない状況ですが、男体山からの日の出を待ちます。

 

千手ヶ浜から見て小田代原は北側。すでに日は地平線を昇りきっていますが、太陽は男体山の影になり日はまだ差していません。

遠くの方で陽が差しているのが分かります。

 

6:30頃、男体山にかかる雲で日の出が若干遅くなりました。

肝心の朝靄は相変わらず薄いままですが、貴婦人より奥の靄に日が差し始めました。

 

遠くで分かりにくいですが、靄に光のカーテンがかかっています!

実はこれが小田代原の早朝に見られる美しい景色の一つ。

遠くであまり迫力がありませんでしたが、少しでも写真に収められて嬉しいですね。

 

 奥日光は多くの自然が四季で様々な表情を見せてくれてたくさんの魅力にあふれた場所ですが、今回のように季節だけでなく見る時刻を変えてみると、また新たな魅力が隠れていることに気づかされました。今後もそんな隠れた魅力を探して皆様にお届けしていけたらと思います。

 今回見ることのできた、千手ヶ浜からみる「光の道」と小田代原に差し込む朝日は、どちらも朝早い時間でないと見られない景色です。低公害バスの早朝便は、そんな景色を見るために特別に運行しています。また、9/26~10/11までの土曜日・日曜日には、早朝便のダイヤを、この現象が見られる時刻設定に変更して運行します。この機会にぜひご活用ください。

(Hori)

 

追記(09/18)

動画が完成しました。今回はタイムラプス動画で日が昇っていく様子をご覧いただけます。

 

★★自然体験イベント情報★★

弊社では現在、いわゆる“三密”発生の防止として定員を少人数に絞ったツアーを多数企画しています。

ラインナップはコチラをご覧ください。

いずれも先着順となっておりますので、ご希望に添えない場合はご容赦ください。

 

☆☆企画展情報☆☆

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