奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
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今朝の奥日光の天気はくもり、気温は6℃
晴れる日が多くなってきていますが、氷点下を記録する朝も増えている奥日光。
紅葉もほぼ終わりなってきたので、二社一寺周辺までの様子を見に行ってきました。
(剣ヶ峰より)
いろは坂は上から中腹にかけては葉っぱもほとんど落ちてしまい、まばらに赤や黄色などの色のついた木々が残っている程度でした。
また、他の葉っぱがついている木々も茶けてきており、いろは坂周辺の紅葉も終わりを迎えつつあるのだなと実感します。
実は取材日であった11/4(水)は日光白根山方面や男体山の一部は雪雲に覆われ、かなり雪が舞う場面も。
いよいよ奥日光も冬の気配が漂い始めていますね。
しかし!
いろは坂下ではまだまだ紅葉を楽しむことができます。これは奥日光と二社一寺周辺の標高差が約600mあるため。
この標高差がポイントとなり、奥日光と二社一寺周辺の紅葉時期が大きく異なります。
なので奥日光から二社一寺周辺までを含めた日光の紅葉は比較的長い期間で楽しんでいただくことができるのも嬉しいところ。
実際に二社一寺周辺はすでに見頃に入っており、赤や黄色のカエデの仲間が朱塗りの歴史的建築物を美しく彩っていました。
まだ緑色の葉っぱもちらほらと目に着いたのでもう少し色づきが進むかなといった印象で、来週末ぐらいまでは楽しんでいただけると思います。
奥日光の紅葉は大自然の中で感じる美しさがありますが、二社一寺周辺では人の文化の中でともに生きる自然を感じることができ、全く違った紅葉の趣がありますね。
全く違った趣といえば、こんなものも見つけました。
鮮やかなエメラルドグリーンとそれを包むようにピンク色の萼片がついています。
自然物っぽくない色合いをしていますが、この樹木も立派な自然物。名前をクサギといいます。
クサギは漢字で「臭木」と書きますが、その名の通り葉や枝からは強い臭いが漂ってきます。また、実は昔染料としても使われており、優しい色合いの水色になります。
紅葉の赤や黄色だけではなく、色とりどりの自然物の色をあわせて見ることができるのは面白いですね。
さまざまな場所や角度から日光の自然の楽しみ方や面白さを発見してもらえたらと思います。(梅)
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