奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
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今朝の奥日光の天気は久しぶりの晴れ、気温は－5℃（8:00時点）
奥日光でも今週火曜から終日雪が降る日が続き、いよいよ冬本番といった雪景色になってきました。
そしてお知らせしている通り、山王林道や、半月山の中宮祠・足尾線はすでに通行止め。
散策の拠点となる赤沼駐車場や湯滝駐車場も閉鎖され、来年の雪解けまで利用できません。
不便な季節の奥日光、おもしろくなーい、かと思いきや、そうでもないのが奥日光のスゴイところ。
確かに今の時期は目玉となる楽しみは少ないのですが、そんな今でも楽しめる場所があります。
それがこちら、湯ノ湖。駐車場は年中使えるうえ、バス停も近くにあるためアクセスは簡単です。
冬の見どころは何といっても水鳥たち。カモ類をはじめ10種類以上もの冬鳥たちで賑わいます。
今回実際に足を運んだのは、雪はじめの火曜日。
吹雪にもかかわらず、期待したポイントで期待した種類の鳥たちがいて、ちょっとやったぜの気分。
湯ノ湖・湖尻（水が流出する場所、湯ノ湖なら湯滝の落ち口）・・・マガモ
湯ノ湖畔～中央部・・・ホシハジロ、キンクロハジロ
湯ノ湖に一部がそそぐ、泉源（の近くの湯の平湿原）・・・コガモ
・マガモやコガモは潜水が得意でないため、湖中央ではなく浅瀬に。
・コガモはイネ科の穂などをよく食べるため、よりエサの多い泉源近くの湿原を縄張りとしています。
・ホシハジロ、キンクロハジロは多少の素潜りはできるので、深さのある中央部でも生活可能。
……といった具合に、湯元ではお行儀よくすみわけをしています。なので「これに会いたい！」となったら結構簡単に出会えるのでおすすめ。
……という出会いを期待して湯ノ湖に行ったのですが、他の鳥が今回はサービスショットを連発してくれました。
それがコチラ
その名も、カワガラス。カラスみたい黒い（こげ茶ですが）川にいる鳥だから、カワガラス。
この色味なのでなかなか見つからない、かつ、とてもすばしっこいため、「ビッ」と鳴き声がした！と思って振り返っても、もうすでに一直線に飛び去る瞬間で、写真はおろか姿を双眼鏡で見ることすらなかなか叶わない子です。
そんな子が、少し遠方からですが、今回は姿をよく見せてくれました。
様子はこちらの動画でご紹介しています！
・辺りをキョロキョロしながら、丸っこい体でスクワットをしながらお尻を振り、長い尻尾もピコピコ振り上げる姿。
カワガラスや、姿は似ていますがもっっっと小さいミソサザイでは、お馴染みの仕草です。威嚇しているのか、警戒しているのか…とも思いますが、真相はよくわかりません。
・潜水するハンターの姿
次の瞬間には、自分の嘴の3倍もあろうかという太いビチビチ動く魚をくわえて出てきました。あっという間に飲み込んでしまい双眼鏡もカメラも間に合わなかったのが残念でした。（動画内の魚はそのあとの獲物です）
が、カワガラスの狩りのシーンをじっくり見られたのは初めて。通い慣れて、何がどこにいるのか予想できる場所でも、こんな風に一度きりの出会いがあるから、また何度でも通いたくなります。（山）
※服装案内※
火曜からの吹雪で積雪20cmを越える場所もあります。最高気温が氷点下となる寒さに耐えられる防寒装備に加え、防水性が高く滑りにくいトレッキングシューズなどがオススメです。
★★イベント情報★★
いわゆる“三密”発生の防止として定員を少人数に絞ったツアーを多数企画しています。
いずれも先着順となっておりますので、ご希望に添えない場合はご容赦ください。
☆☆企画展情報☆☆
「地域の記憶展・日光地域の断片映像 ～グラビア雑誌に記憶をたどる～」
期間：2020年12月12日（土）～ 2021年4月18日（日）※休館日の月曜日（祝日の場合は翌日以降の平日）、年末年始（12月29日～1月3日）を除く
約70年前の写真、映像、ニュース雑誌をめくり、中禅寺に住まう古老が思い出を語る――そんな企画展となっています。
地元民だからこそ知っている中禅寺地域の歴史に、耳を傾けてみませんか。
◆◆年末年始の休館日のおしらせ◆◆
本年は12月27日（日）までの営業となります。12月28日（月）～1月4日（月）まで休館となり、新年は1月5日（火）から営業を開始します。
定休曜日（月曜日）に挟まれるため、例年よりも休館期間が長くなります。ご了承ください。
