日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2021.01.22
新・山の上からこんにちはvol.399

 

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

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今朝の奥日光の天気は晴れ、気温は2℃(8:00時点)

 

今回は「湯元スノーシューコース」の3つ中の一つ、「小峠スノーシューコース」にはじめて行ってきました!

 

「小峠スノーシューコース」は切込・刈込湖方面へと向かう途中にある小峠までのコースです。

実は夏場の切込・刈込湖へと通じるルートとは異なり、専用のコースがあります。

 

 

湯元から出発し、源泉の横でスノーシュを装着。金精道路まで登ります。

夏場のコース入口の少し左側からスノーシューコースへ。

 

 

起伏のある雪道を進んでいくと、目の前の視界がぱっと開けて、森の中に秘かに佇む湖へと到着しました。

 

 

名前を蓼ノ湖(たでのうみ)といいます。

実はこの湖は冬にしか行くことの出来ないちょっと珍しい湖です。

 

夏場でも小峠まで行くコースから湖を見ることができますが、木々が生い茂り近付くことは出来ません。

それが、冬場のスノーシューコースではすぐ近くの岸辺を歩くことが出来ます。

 

 

湖自体はそれほど大きくはないですが、森の中にひっそりと佇むその湖は切込・刈込湖とはまた違った趣がありました。

取材時には7割ほど結氷しており、白く染まった湖が周囲の雪景色とともに神秘的な空間を生み出していました。

 

なんて幻想的な景色…とつい景色に目を奪われがちになりますが、足元への注意も忘れてはなりません。

 

 

蓼ノ湖周辺のスノーシューコースは湖のすぐ横を歩くため、雪が積もっていると湖との境目が分かりづらく、氷が割れて落水する危険性があります。コースに一定の間隔でついている目印のリボンに沿って歩行をお願いします。

 

また、湖畔のすぐ横を通り過ぎると、コースは湖の西から北側へまわるように設けられています。ある程度広さもあり平坦なので「蓼ノ湖全体を見渡せる良い場所!」と休憩したくなるポイントですが、ここは立ち止まらないでほしい場所です。

 

なぜなら。

 

(蓼ノ湖の西側※後日の下見時に撮影したものです。)

 

湖畔周辺の西側には雪崩が頻発するところがあるためです。ずっときれいな景色を見ていたい…という方は北側の平坦な場所に移動してください。

 

雪の中ではきれいな景色がたくさん見られて楽しい反面、危険もたくさん潜んでいます。

楽しさを事故の悲しさに変えないためにも知識や周辺状況の確認が必要です。「小峠コース」は所要時間4時間半~5時間かかるルートです。起伏が大きく、危険個所も多いため十分注意をして、スノーシューを楽しんでくださいね。(梅)

 

湯元スノーシューコースについてはこちらもご覧ください。

http://www.nikkoyumoto-vc.com/hiking/winter.html

 

お越しの際には、情報を入手、確認の上、装備や感染症への対策など、より慎重な判断、準備をお願いします。

 

 

★★イベント情報★★

少人数での実施、スタッフの体調管理やツアー中のマスク着用、お客様を含めた密集防止、手指消毒の適宜実施等、感染症対策を取った上で冬の自然を満喫できる各種ツアーを多数企画しています。

ラインナップはコチラ→1月 2月 3月

いずれも先着順となっておりますので、ご希望に添えない場合はご容赦ください。

 

☆☆企画展情報☆☆

地域の記憶展・日光地域の断片映像 ~グラビア雑誌に記憶をたどる~

期間:2020年12月12日(土)~ 2021年4月18日(日)※休館日の月曜日(祝日の場合は翌日以降の平日)を除く

約70年前の写真、映像、ニュース雑誌をめくり、中禅寺に住まう古老が思い出を語る――そんな企画展となっています。

地元民だからこそ知っている中禅寺地域の歴史に、耳を傾けてみませんか。