日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2021.02.19
新・山の上からこんにちはvol.403

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

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今朝の奥日光の天気は快晴、気温は-4℃(8:00時点)

※この記事の自然情報は2月17日時点のものです。

 

今回はスノーシューを履き、湯元スノーシューコースのひとつ「石楠花平コース」を歩いてきました。

 

スタート地点の「湯ノ平湿原」

日光湯元温泉の泉源でもあり、あちこちから熱い温泉が湧いています。真冬でも湯気が立ち上り、何とも不思議な雰囲気です。

ここからスノーシューを履き出発。金精道路を目指し湿原脇の坂を登ります。

…少々厳しい坂ですが、金精道路からの眺めは格別!

(写真は快晴時の様子)

湯ノ湖や湯元の街並みを一望することが出来ます。

坂登りの疲れが和らぐような景色を楽しみつつ、金精道路をしばらく歩き、コース名の由来でもある石楠花平を経由して再び森の中へ入っていきます。

しばらく下りの続く森の中、春を待つ木々たちをよ~く観察すると様々な「顔」を見つけました。

サワグルミの枝先

…なんとなく髪の毛が立派な眠った人の顔に見えませんか?

髪の毛のように見えるのは、春に葉や花になる芽である「冬芽」。顔のように見えるのは、去年葉が落ちた痕で「葉痕」と言います。これらの「冬芽」と「葉痕」は木の種類によって異なり、まるで顔のように見えることもあるのです。

こちらはオオカメノキ

立派なリーゼントのような冬芽にちょい悪顔な葉痕がなんとも可愛らしい!

まるで木ごとの春の待ち方が、冬芽と葉痕に現れているようです。

 

奥日光の長い冬もいよいよ後半。木々たちは今か今かと春を待ちわびています。

雪や風景をから残りの冬を楽しむ傍ら、ふと木々にも目を向けてみると、意外な発見があるかもしれません。(kobo)

 

 

★★イベント情報★★

少人数での実施、スタッフの体調管理やツアー中のマスク着用、お客様を含めた密集防止、手指消毒の適宜実施等、感染症対策を取った上で冬の自然を満喫できる各種ツアーを多数企画しています。

ラインナップはコチラ→ 2月 3月

いずれも先着順となっておりますので、ご希望に添えない場合はご容赦ください。

 

☆☆企画展情報☆☆

地域の記憶展・日光地域の断片映像 ~グラビア雑誌に記憶をたどる~

期間:2020年12月12日(土)~ 2021年4月18日(日)※休館日の月曜日(祝日の場合は翌日以降の平日)を除く

約70年前の写真、映像、ニュース雑誌をめくり、中禅寺に住まう古老が思い出を語る――そんな企画展となっています。

地元民だからこそ知っている中禅寺地域の歴史に、耳を傾けてみませんか。