奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
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今朝の奥日光の天気は晴れ、気温は+2℃(8:00時点)
中禅寺湖周辺でも日中の気温が上がり、厳冬期を抜けて晩冬の様相を呈してきた今日この頃。
今回3月10日(水)は、歌ヶ浜駐車場~イタリア大使館別荘記念公園~狸窪(むじなくぼ)というコースで歩いてきました。
遊歩道や道路にはほとんど残雪も凍結もなく、特別な装備なしで気軽にお散歩ができました。しかし寒暖差も激しく、いつ雪が降ってもおかしくない日ではあるため、お越しの際には最新の情報を入手してください。
ちなみにこの日は、最高気温4℃、中禅寺湖に白波が立つほどの強風が吹く瞬間はかなり寒く感じましたが、日差しはぽかぽかでお散歩日和。
今の時期のここのオススメは、戦場ヶ原や湯元よりも手軽にハイキングができる、だけでなく、
こんな春一番が咲いているんですよ。
マンサクという、名前も形も一風変わった花。ひとつひとつは2cmにも満たない小花ですが、今年は花付きがけっこう良さそうで、梢全体が黄色っぽくなっていました。
枯れ景色の中で、やわらかな黄色が目を惹きました。
今見頃なのは、イタリア大使館別荘記念公園の敷地内。ただ、ここから狸窪までの間にも、BB弾のようなつぼみをたくさんつけた木も多かったため、来週あたりにまた見頃がやってきそうです。
ところで、記録や写真を遡ると、実は15~20年前には4月に入ってからマンサクが見頃になることも普通だった様子。同じ頃の道や駐車場にはけっこう雪も残っていました。
今年の冬も長かったな~~と思っていましたが、だんだん冬が短く、春の訪れが早くなっているのかもしれません。
(参考:2007年4月4日イタ大にて)
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マンサクをあとに、狸窪まで足を伸ばします。
2月2日時点と比べると、季節変化が一目瞭然です。
空も、冬の突き抜けるような青から、春らしい白絵具を溶き混ぜたような薄青に。
ちなみにここ、狸窪は、超個人的絶景スポット・トップ3に入ります。
本格的な春を迎える5月にはヤシオツツジや新緑が目を楽しませ、夏には濃い緑と山体、入道雲に爽やかな風が吹き抜け、秋には息を飲む紅葉に彩られ、また冬がやってきて……その間にもたくさんの生きものたちが入れ代わり立ち代わりこの場所を利用して、私の目や心を楽しませてくれます。
絶景が約束されている時期だけでなく、色んな季節にまた足繁く通いたいと、改めて感じられたお散歩でした。(山)
例によって、この様子を動画にしてYouTubeへアップしました。風の音、すごいでしょう?
(とうとう四捨五入しても1分には収まらなくなってしまいました。ゴメンナサイ)
チャンネル登録、高評価、コメント、お待ちしています。
★★イベント情報★★
少人数での実施、スタッフの体調管理やツアー中のマスク着用、お客様を含めた密集防止、手指消毒の適宜実施等、感染症対策を取った上で、自然を満喫できる各種ツアーを多数企画しています。
いずれも先着順となっておりますので、ご希望に添えない場合はご容赦ください。
☆☆企画展情報☆☆
「地域の記憶展・日光地域の断片映像 ~グラビア雑誌に記憶をたどる~」
期間:2020年12月12日(土)~ 2021年4月18日(日)※休館日の月曜日(祝日の場合は翌日以降の平日)を除く
約70年前の写真、映像、ニュース雑誌をめくり、中禅寺に住まう古老が思い出を語る――そんな企画展となっています。
地元民だからこそ知っている中禅寺地域の歴史に、耳を傾けてみませんか。