日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2021.03.12
西ノ湖・千手ヶ浜の様子は?

春から秋にかけて、多くの方が訪れる西ノ湖・千手ヶ浜方面。

主な移動手段である赤沼発の低公害バスの運行予定日は4月24日。竜頭滝方面からの北岸コースも積雪のため通り抜けがまだ難しいですが、今日は西ノ湖・千手ヶ浜方面の現在の様子を確認してきました。

*赤沼から千手ヶ浜までは往復約12kmの道のりです。もし今の時期に歩行される際には、充分な装備と準備をお願いします。

西ノ湖までの歩道の積雪量は20cm程度。今回はトレッキングシューズで歩きましたが、途中でぬかるみや雪を踏み抜くような場所もいくつかあったため、汚れを防ぐスパッツが必要でした。

そんな道中を抜け、西ノ湖へ到着。

水位の増減が激しい西ノ湖は、グリーンシーズンともなれば看板付近まで水がたまることもあります。冬は水が減り、雪が積もりますが、今現在は雪が溶けはじめ、ところどころ土が見えていました。

水量は満水時の3割ほど。干上がった土の上を歩いて湖の中央まで行くこともできますが、湿った土で靴が泥だらけになりますのでご注意を!

 

続いて千手ヶ浜へ

こちらは歩道の積雪はほとんどなく、トレッキングシューズで快適に歩けました。

風もなく、静かな中禅寺湖と男体山を望みながらしばらくまったり・・・

キンクロハジロ

湖畔沿いでは、まもなく渡りを始める冬鳥をはじめ、数種類の水鳥がのんびりと泳いでいます。

そんな静かな千手ヶ浜を楽しんでいると、一本の木に代わる代わる野鳥が集まる不思議な光景に遭遇。

コガラにゴジュウカラ・・・

丸い体につぶらな瞳がかわいいエナガもやってきましたよ。

どの野鳥も一本の木に登りながら、しきりに何かをつついています。

野鳥たちが去った後、木を観察してみると、木から樹液が流れ出ていたことが分かりました。

どうやら野鳥たちはこの樹液を飲みに来ていたようです。

樹液は野鳥たちにとってもご馳走のなのかもしれません。最後になんとも可愛らしい光景に出会えた瞬間でした。(kobo)