日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2021.04.09
はじめての戦場ヶ原

本記事は、今年度から自然解説員となった2名の自然情報発信の研修として作成しました。

*****************(以下本文です)*****************

 

本日ガイド研修として、湯滝から迂回ルートを通り戦場ヶ原を抜け光徳牧場までの道のりを歩くハイキングコースの確認を行いました。

 

泉門池の手前で産卵中のヒメツチハンミョウを発見!

ヒメツチハンミョウは幼虫の生存率が低いため、土の中に一度に数千個もの卵を産むのだそうです。

見た目の美しいヒメツチハンミョウですが、触ると手が赤くはれてしまうような毒を分泌する場合があります。見つけても素手では触れずに落ち葉や枝に乗せるなどして十分注意したうえで観察しましょう!

 

泉門池を抜け、戦場ヶ原へ。

本日の天気は晴れ。ですが風が強く粉雪も舞っており、とても寒く感じました。(ふっかけと呼ばれる現象です。)太陽に照らされて輝く粉雪は、とても幻想的で一見の価値があります!

奥日光は標高が高く、四月でも雪が降ることがあるほど気温の低い地域です。

晴れていても暖かい恰好で!(輪)

 

 

北戦場を抜けて国道を渡り、光徳にやってきました。

残雪はほとんどありませんでしたが、光徳牧場のすぐ横の道では、ぬかるんだ場所がありました。樹木の根が地面より上に出ており、つまずきやすい箇所が多いので、お越しの際は十分にお気を付けください。

 

面白い枝の付き方をしたウラジロモミを見つけました。

ほとんどの枝が右側に偏っています。おそらく、左側のスペースを隣の木の枝が覆ってしまったため、少しでも多く太陽の光を浴びようと、このような形になったと思われます。

皆さんもハイキングの際に、上を見上げてみてください。日光を求めて、どっちに枝を伸ばそうか試行錯誤している様子が見られるかもしれません。

 

光徳沼でヤマアカガエルの卵塊を見つけました。

無事、成体になってほしいですが、たくさんある卵のうち、いくつの卵が成体になるのでしょうか。私たちは、ヤマアカガエルの生活に直接関わることはできませんが、ヤマアカガエルが暮らすこの奥日光の自然を守り、そっと見守りたいです。(渋)

 

 

 

今後もブログやガイドを通じて皆様に奥日光の魅力をたくさん伝えられるように努めてまいります。よろしくお願いします。