奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
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今朝の奥日光の天気は、気温は℃(8:00時点)
※この記事の自然情報は4月28日時点のものです。
アカヤシオの開花も、有名スポットである明智平よりも高い山まで進み、奥日光は春本番。
今回は、先週土曜から運行を開始した赤沼車庫発の低公害バスルートのひとつ「西ノ湖入口」から西ノ湖までのコースを歩きました。
西ノ湖中禅寺湖の西側に位置する静かな湖で、平坦な道が続くため多くの方にお勧めしたいコースです。
道中ではシラカンバやミズナラの木に囲まれているほか…
こーんなカラマツ林のトンネルを通る場面も。
枝を見ると可愛らしい新芽が伸びています。カラマツは、針葉樹の中でも珍しい冬に葉を落とす「落葉針葉樹」ですが、冬が長い奥日光周辺では、これから夏にかけて葉が伸び始めていきます。
この新芽も含め、カラマツの葉は他の針葉樹に比べて柔らかいのが特徴。
ぜひ葉を傷つけないよう触ってみてください。意外な感触にきっと驚きますよ。私お気に入りの楽しみ方です。
そのほか、ヤナギの木にはふわふわな花が目立っていたり
ツチハンミョウがのんびりと葉をかじっていたり。
暖かな気温の中、春らしいのどかさをたっぷりと感じながら歩くこと30分。いよいよ西ノ湖に到着です。
西ノ湖の周囲にはほとんど人はおらず、西ノ湖らしい静かで神秘的な雰囲気に包まれていました。
湖の水量は通常時の半分ほど。西ノ湖は季節により水位の増減が激しく、今後は雨水や雪解け水などにより水位は徐々に増えていきます。著しく変化する湖の姿にも注目して頂きたいですが、本来湖の底である湖畔に近づくほどぬかるみも酷くなるので、足元にはご注意を。
低公害バスの運行開始により、さらに奥日光の名所を楽しんで頂けるようになったこの頃。
他の地域よりも少しだけ遅れて来た奥日光の春を様々な場所で感じて頂きたいです。(kobo)
P.s.
アズマヒキガエル(過去写真)
今回は見ることが出来なかったものの、この時期の西ノ湖では、運が良ければ冬眠から目覚めたアズマヒキガエルたちが、繁殖のために湖畔に集まる春の風物詩「ガマ合戦」の様子を観察することもできます。
「カエル平気だよ!」という方はぜひどうぞ。私もまたリベンジしに行きます…!
★★イベント情報★★
少人数での実施、スタッフの体調管理やツアー中のマスク着用、お客様を含めた密集防止、手指消毒の適宜実施等、感染症対策を取った上で、自然を満喫できる各種ツアーを多数企画しています。
いずれも先着順となっておりますので、ご希望に添えない場合はご容赦ください。
☆☆企画展情報☆☆
低公害バスが走る1002号線沿線には、小田代原、西ノ湖、千手ヶ浜等絶好の写真スポットが点在し、自然美に魅せられ、多くのカメラマンが季節を問わず訪れます。その代表的な名所と時期を当館所蔵の写真を使って紹介いたします。
期間:2020年4月24日(土)~ 2021年7月12日(日)