奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
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今朝の奥日光の天気は、気温は℃(8:00時点)
今回は湯元周辺を歩きました。
当日(6月2日)は曇り空でしたが暖かく、湯ノ湖周辺では「ベニサラサドウダン」が見ごろを迎えていました。
また足元を見ると地面のあちこちにシカやサルのフンが落ちており、動物たちの動きも活発になっていることが分かります。
歩く際は足元注意!なフンですが、注意深く見てみると様々な生き物が利用しています。
こちらはシカのフンから出てきた「エンマコガネ」の仲間
動物のフンを餌とする糞虫(ふんちゅう)の仲間です。
小指の爪半分ほどの小さな甲虫ですが、幼虫から成虫になってもフンを食べて育つ彼らは、フンの分解を担う自然界の重要な掃除屋さんでもあります。
場所が変わって湯ノ平湿原。
日光湯元温泉の泉源であり、あちこちから熱い温泉が湧き、水溜まりもといお湯溜まりが出来ています。
そんなアツアツのお湯溜まりをよーく見ると小さく細長い生き物の姿が。
生き物の正体は「ミズアブ」の仲間の幼虫。
通常は池や水田で幼虫時代を過ごす彼らですが、今回のような水温の高い水中などに生息する種類もおり、そういったものは別名「オンセンアブ」とも呼ばれます。
中には人がずっと手を入れていると火傷してしまうような高温に棲んでいるものも。
しかしそんな高温もなんのその。時々呼吸器官でもある尻尾をシュノーケルのように水面に出し、のそのそと水底を歩き回っていました。
少し見た目が不気味な彼らですが、よもや吸血や毒などで人に害を与えてくることはありませんのでご安心を。
たとえ動物のフンの中高温のお湯の中。
あらゆる環境を利用する虫たちの凄さを改めて思い知った一日でした。(kobo)
★★イベント情報★★
少人数での実施、スタッフの体調管理やツアー中のマスク着用、お客様を含めた密集防止、手指消毒の適宜実施等、感染症対策を取った上で、自然を満喫できる各種ツアーを多数企画しています。
いずれも先着順となっておりますので、ご希望に添えない場合はご容赦ください。
☆☆企画展情報☆☆
低公害バスが走る1002号線沿線には、小田代原、西ノ湖、千手ヶ浜等絶好の写真スポットが点在し、自然美に魅せられ、多くのカメラマンが季節を問わず訪れます。その代表的な名所と時期を当館所蔵の写真を使って紹介いたします。
期間:2020年4月24日(土)~ 2021年7月12日(日)