日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2021.06.10

戦場ヶ原を歩いていると、生き物の幼い仔たちに会うことがあります。戦場ヶ原の横を流れる湯川で注目を集めていたのはカルガモの親子。ざっと見てヒナの数は10羽以上はいるようです。

 

今はたくさんいるヒナたちですが、他の動物に襲われるなどして次第に減っていってしまいます。

 

川沿いなどに多いハンノキの仲間の木には葉を食べるハムシが数多くやってきます。写真の黒いイモムシは全てその幼虫で、成虫同様に葉を食べます。

やわらかくて力が弱く、カモと違って親がついていない幼虫たちはカモのヒナ以上に危険にさらされています。捕食性の生物にとってはいい食べ物、写真に写っている幼虫たちもどれだけ生き残れるでしょうか。

 

歩道脇の杭にはキイロスズメバチの姿が。幼虫を育てるための巣の材料をここから取っているようです。人間が設置した杭をハチがしっかり利用しています。

この日、同じように巣材集めをしているハチを至る所で見かけました。見た目こそ恐ろしいですが、この状態のハチが襲いかかって刺してくることはありません。見こちらから何もしなければ自分の仕事を淡々とこなしてやがて去っていきますので、苦手な方もぜひ穏便なご対応をお願いします。(松)

 

このようにさまざまな生き物にも出会えるかもしれない戦場ヶ原でのお手軽ガイドウォーク、6月に急遽開催決定です!!

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