奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
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今朝の奥日光、天気はくもり、気温は15℃。(8:00時点)
※この記事の自然情報は6月23日時点のものです。
今回は栃木と群馬の県境、金精峠へ登ってきました。登山道には急な登りや滑りやすいガレ場もありますが、峠下の金精トンネル脇から40分程度で登ることができます。
標高が金精トンネルで1800mほど、金精峠で2000mほどあり、登る間でも登った先でも高い標高の場所ならではの植物に出会えます。
登りの途中で発見したツガザクラ。サクラと付きますが実際にはツツジの仲間です。花もこのように釣鐘型でよく知られるサクラとは全く違います。
針葉樹のツガに似た葉を持つのも特徴です。名前の由来にもなっています。周囲にはコメツガの木も多く、そんな中で見ると一層奇妙に見える光景です。
登り切ってから少し歩いているとリンゴに似た色の実のようなものが・・・
実のように見えますが、これも立派な花。このコヨウラクツツジは壺のような形の花をつけるのです。
さらに視線を下に向けるとまた変わった形の花が。山地の岩場などでよく見られるヒメイワカガミ、釣鐘状の花の先の方が細かく裂けてブラシのよう。
近くにはよく似たイワカガミが群生している場所も。
登る途中でも登った先でも個性的な花々に次々と出会うことができました。
最近花が増えてきた戦場ヶ原周辺から少し標高をあげると、見られる花々がガラッと変わります。今回紹介したように個性的な形のものも多く、まるで別世界に来たかのような感覚にもなります。登りの時間はさほど長くないですが、さきほどお話したように急な登りや足元の悪い場所もありますので、登られる際は装備をしっかり整えてお願いします。(松)
動画もこちらよりご覧ください!↓
★★イベント情報★★
少人数での実施、スタッフの体調管理やツアー中のマスク着用、お客様を含めた密集防止、手指消毒の適宜実施等、感染症対策を取った上で、自然を満喫できる各種ツアーを多数企画しています。
いずれも先着順となっておりますので、ご希望に添えない場合はご容赦ください。
☆☆企画展情報☆☆
低公害バスが走る1002号線沿線には、小田代原、西ノ湖、千手ヶ浜等絶好の写真スポットが点在し、自然美に魅せられ、多くのカメラマンが季節を問わず訪れます。その代表的な名所と時期を当館所蔵の写真を使って紹介いたします。
期間:2020年4月24日(土)~ 2021年7月12日(日)