日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2021.07.03
変な形

今日は戦場ヶ原に行ってきました。

まず最初にお出迎えしてくれたのが

キビタキ!フーピーピーフーピーピーとフルートのような美しい鳴き声を聞かせてくれました!今日は鳴き声だけじゃなく姿も見られて運がいいかも!なんて思いながらまた進んでいくと

 

 

アヤメが咲いていました!よく考えると変な形をしてますよね。垂直に立った花びらがまるで王冠のようです。

実は自家受粉(自分の花粉が自分の雌しべにつくこと)しにくい構造になってるんです。

 

上にある白い部分が柱頭。真ん中に見えるのが雄しべ(葯)。ハチなどの昆虫が蜜を吸いに花にやってきます。昆虫の体についていた別個体の花粉が柱頭にくっつき、次に自分の花粉が昆虫の体にくっついて花粉を別個体まで運んでもらうという仕組み。いやぁ~あっぱれ!

 

 

次に見つけたのはカンボクという植物。よ~く見ると異なる形をした花が二つあります。

大きくて目立つ方は、雄しべや雌しべはなく生殖はできません。装飾花といって、虫を誘い出すための飾りなんです!

 

 

またまた変な形をした花を発見!「こ、これは花なのか⁈」と言いたくなるような姿をしてますね。

これはトウダイグサの仲間。花弁と萼はなく、雄しべと雌しべだけが残っています。

 

 

ハイキングをする際は綺麗な花に目がいきがちですが、よく見てみるとこんな変な形をした花たちにも出会えるかもしれません!(渋)