奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
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今朝の奥日光、天気は曇り、気温は18℃(8:00時点)
※この記事の自然情報は7月7日時点のものです。
今回は光徳周辺を歩いてきました。
ぐずついた天気が続いている奥日光ですが、当日(7日)の天気は晴れ。久しぶりの陽気に気分もウキウキです。
私だけでなく、森の中からはエゾハルゼミの鳴き声がまだ聴こえてきたり、野鳥たちの大合唱があちらこちらで始まったりと、
生き物たちも久しぶりの陽気に沸き立っているようです。
心なしか嬉しそうな生き物たちの鳴き声を聴きながら「こんな日はもしかしたら?」と私お気に入りの場所に注目することにしました。
その場所とは・・・
というわけで光徳入口、逆川橋周辺にやってきました。実はこの辺り、多くのヘビが木や橋の上で休む、ヘビの観察スポットでもあるのです!車道沿いなので、安全には十分注意してくださいね。
(※この先ヘビの写真が続きます)
到着してすぐ出会ったのが、二匹仲良く(?)日光浴中のアオダイショウ。変温動物である彼らは、自分の体温を上げるために陽の当たる場所で日光浴を行う習性があるのです。
しかし、そのうちの一匹をよく見ると目が白く濁っていることに気が付きました。
まさか病気?いえいえ。これはまもなく脱皮が始まる合図です。瞼を持たず、レンズのような膜で目を覆っているヘビは、脱皮前になると新しい膜と古い膜の間に体液が溜まり、このように白く濁って見えるのです。
なんだか神々しい姿ですが、この状態は眼があまり見えずに神経質になっています。見かけたらストレスを与えないよう優しく観察してあげてくださいね。
他にもこの木には多くのヘビが同居しており・・・
名前通りの縞模様にキリっとした表情がイケメン!なシマヘビや
お腹の市松模様がオシャレなジムグリまで。
この木だけでもなんと3種類、計4匹ものヘビを確認しました。まさにヘビのたまり場!まさかの大集合に大興奮の一日でした。
さて、今回はヘビが主役の一日でしたが、生き物の観察ではこのように「ここにいつも来る!」というスポットを知っておくことが大切です。
「突然出会うのはイヤだけど前もって分かっていればなんとか…」な方も多いと思われるヘビですが、こうしたスポットを抑えておくことで人と生き物、お互いにとって比較的安全な観察を行うことにもつながると私は考えます。
もっともヘビの場合、ヤマカガシなどの毒蛇と出会うこともありますのでむやみに触らず、観察するだけにとどめておくようにしましょう。(kobo)
★★イベント情報★★
少人数での実施、スタッフの体調管理やツアー中のマスク着用、お客様を含めた密集防止、手指消毒の適宜実施等、感染症対策を取った上で、自然を満喫できる各種ツアーを多数企画しています。
いずれも先着順となっておりますので、ご希望に添えない場合はご容赦ください。
☆☆企画展情報☆☆
低公害バスが走る1002号線沿線には、小田代原、西ノ湖、千手ヶ浜等絶好の写真スポットが点在し、自然美に魅せられ、多くのカメラマンが季節を問わず訪れます。その代表的な名所と時期を当館所蔵の写真を使って紹介いたします。
期間:2020年4月24日(土)~ 2021年7月12日(日)