日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2021.07.13
駆け足で

日中、日が差すことが多くなり花の開花が思った以上に早く進んでいるのでは?と少し焦りながら小田代原へ。

 

(西側)

 

2週間前に比べ、イブキトラノオやハクサンフウロの花数が倍以上に増えていました。

 

(西側)

 

(西側)

 

ホザキシモツケは西側の群落は見頃入り。

まだ蕾も多く残っているので、ここからさらにボリュームが増しそうです。

その他の場所でもすでに咲き始めているものやあと数日で咲きだしそうな株たちがほとんどでした。

 

(貴婦人を正面に見て左側奥、望遠レンズにて撮影)

 

ノアザミも一部開花、西側少し奥の群落も蕾が目立ってきていました。

こちらもあと一週間ぐらいで花数が多くなってきそうな印象です。

 

 

また新しい夏の花、キツリフネの開花も確認できました。

名前の由来でもある帆掛け船が吊り下げられているような形がユニークです。

 

そしてしばらく歩いていると、とても存在感のある植物に出会いました。

 

 

これはオオウバユリ…!小田代原に生育しているのは知っていましたが、以前見た場所とは違う場所で遭遇したので少しびっくり。

すでに高さは1mほどあり、まだ花は咲いていませんがインパクトが強かったです。

 

今回新しく確認できた種類だけでも5種類以上。次々と花の種類や数が変化する早さに「奥日光の夏は短い」という言葉を改めて強く実感しました。そして、その一瞬一瞬の奥日光の魅力をお伝えできるように自然解説員として何度も足を運ぶことを忘れないようにしたいと改めて強く心に思いました。(梅)