日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2021.07.25
ノアザミ見頃!

今日は小田代原に行ってきました。

気になるノアザミの状況は......?

 

木道から近い場所はポツポツと少し寂しい印象ですが、遠い場所ではまとまって咲いていてとっても綺麗です‼

まるで紫の絨毯ですね!綺麗な写真を撮りたい方は望遠レンズがあると良いかもしれません。

 

 

さて、皆さん。かなり唐突ですがノアザミの花粉ってどこにあるんでしょうか?花粉がないと自分の子孫を残すことができないですよね。気になりませんか?

 

実は......

 

雄しべの中に隠れているんです!どういうことかご説明しましょう。

チョウやハチの仲間が蜜を吸いにやってくると昆虫の体が花に触れます。

その時!!!

なんとノアザミは雄しべの先から花粉を噴出するんです!そうすることで昆虫の体に花粉がくっつき違う株に花粉を運んでもらうというわけです。また、昆虫が来てないときは雄しべの中で、花粉は雨や風から守られています。

(花の先端付近についている白いものが花粉。濃い紫色の筒状のものが雄しべ。)

 

すごいですよね!植物の何としても生き残ってやる!というたくましさが感じられます。植物は一般的に「動かない」というイメージが強いと思うのですが、植物も生き物です。私たちのように呼吸もするし、子孫も残します。環境に適応する能力も持ちあわせています。そんな植物の生き生きとした姿を皆さんにお伝えしたいです。(渋)