奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
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今朝の奥日光、天気は晴れ、気温は18℃(8:00時点)
※この記事の自然情報は8月18日時点のものです。
今回は、西ノ湖入口から西ノ湖を経由して千手ヶ浜まで行ってきました。
西ノ湖は、流れ込む大きな川はなく降雨量で水量が一年を通して激しく増減する湖。
水位がかなり上がっているだろうと行ってみると…
予想を超えた満水状態でした!
一カ月前はまだ土が見えていたので、一気に増水したようですね。
対岸は水に浮かぶ森の様で美しい。これで波がなければ鏡写し状態でもっと美しかったかもしれません。次回に期待!
さて、西ノ湖に着くまでの道で、大きな穴が空いた木を発見しました。
目線の高さと根元に穴があり、その穴は繋がっている様子。
上から石をそっと入れると下の穴から出てきました!
自然のガチャガチャを回した気分で面白い!
木の空洞を「樹洞(じゅどう)」や「洞(うろ)」といいますが、木の傷から木材を腐らせる菌が入り込み長い時間をかけて穴ができます。
こうした洞は、それを隠れ家として利用するムササビやフクロウなどの野生動物にとってとても大切な存在です。
こんな木があることを知り、急に周りの木が気になり始めました…
そして西ノ湖から千手ヶ浜まで続く千手の森歩道を歩いていると、再び洞を発見!
なんとこの洞、人が入れるほどの大きさ!
こうした洞は気づかないだけで実はいろいろなところにあり、そこに野生動物が隠れているかもしれませんね。
奥日光にはいろいろな見所があり、今回行った西ノ湖もその見所の一つですが、それと同時に周りの自然にもぜひ目を向けてほしいです。
もしかすると、周りの木に今回紹介したような面白い自然が隠れているかもしれません。
(Hori)
動画もありますので、ぜひご覧ください。
★★イベント情報★★
少人数での実施、スタッフの体調管理やツアー中のマスク着用、お客様を含めた密集防止、手指消毒の適宜実施等、感染症対策を取った上で、自然を満喫できる各種ツアーを多数企画しています。
いずれも先着順となっておりますので、ご希望に添えない場合はご容赦ください。
☆☆企画展情報☆☆
令和3年1月~3月に開催された栃木県立博物館の企画展「ちょっとディープな日光の自然ガイド」
私たちも一部作成に協力したこの企画展の展示パネルを自然体験活動を中心に活動する日光自然博物館らしいものにアレンジしました。日光の成り立ちや各環境の動植物の紹介など総括的な知識に加え、様々な自然観察のポイントをご提案する展示です。
より深くたっぷりと奥日光の自然を楽しむヒントが満載!ぜひご覧ください。
期間:2020年7月17日(土)~ 2021年8月29日(日)