日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2021.08.28
遠くから聞こえる

時々うろこ雲やひつじ雲が空を覆うようになった奥日光。

今日は光徳へ行ってきました。

 

 

光徳沼へ向かうと景色はすでに緑から黄や茶といった色に変化しつつありました。

 

 

谷地坊主も緑色が少しずつ薄れてきました。

日差しはまだ夏らしい強さが感じられましたが、吹き抜ける風は涼しく、着実に秋が近づいてきているのを実感します。

 

そして秋を感じるものと言えば、植物の実も少しずつ色づき始めていました。

 

 

乾燥とうもろこしのような実をつけていた正体はマムシグサ。

偽茎の部分にある、薄紫色のまだら模様がマムシに似ているということで名づけられた植物です。

 

 

これからさらに赤く熟し、美味しそうな実になっていきますが、マムシグサの実には毒性があるので食べることはできません。

 

 

またマムシグサは葉脈もちょっと面白くて特徴的。

葉の外側をなぞるように葉脈があり、まるでおしゃれな縁取り刺繍がされているよう。観察していて楽しい植物です。

 

少しずつ秋を感じるものを見つけて楽しむことができるのは、この時期ならではの楽しみ方だと思います。

五感を使って、季節の変化を味わってみてはいかがでしょうか。(梅)