日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2021.09.03
新・山の上からこんにちはvol.429

<お知らせ>

新型コロナウィルスの影響に伴い、9月12日までの緊急事態宣言期間中、栃木県立日光自然博物館をはじめ当社管理施設を当面の期間臨時休館とさせていただいております。低公害バスの運行も見合わせといたします。

臨時休館中もお電話は受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。

 

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

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今朝の奥日光、天気は雨。気温は15℃(8:00時点)

※この記事の自然情報は9月1日時点のものです。

 

 

今回は小田代原をぐるっと一周。

取材時は小雨で、気温は13℃前後とひんやりというよりも寒い一日でした。

標高が高く、北海道の札幌並みの気候である奥日光はお盆を過ぎると一気に夏は終盤を迎え、秋の気配が漂い始めます。

夏の花から秋の花に変わり、数も種類もボリュームがダウンしているのを見ると、奥日光の夏は短いと改めて実感させられます。

 

しかし!

雨が降っているからこその楽しさもありますよ!

 

 

雨の日の森の中は葉っぱや自分の雨具にあたってぱらぱら、ぽとぽと、と楽しい音が聞こえてきます。

 

(※音が出ます。)

 

面白いのがあたる物によって音の高さやリズムが違うこと。まるで木たちの会話を聞いているようでした。

 

雨の森は意外とにぎやかで、葉っぱから雨粒が落ちるときの揺れるしぐさが踊っているようにも見えて面白いです。

ふとそんな楽しい森を見上げると、うっすらと赤く染まった丸い何かが目に留まりました。

 

 

 正体はズミの実。ズミは6月頃に白い花をつけ、10月には赤い実をつける樹木です。まだ全部が赤く染まりきってはいませんでしたが、早くも緑色から少しずつ赤色に変わっているのもありました。実を覆う雨粒は少し水飴っぽくて、りんご飴みたいにも見えました。(ちょっと美味しそう…)

 

赤というと、木道の下にある赤いものを探してみるのも面白いですよ。

 

 

こちらはハクサンフウロの葉っぱです。夏にピンク色の花を咲かせるハクサンフウロの葉っぱは紅葉すると緑色から鮮やかな赤色になります。

これ探すのが好きで、まだ緑色の強い草原の中にいち早く紅葉したハクサンフウロの葉っぱを見つけると、少し秋っぽさを感じます。これからさらに紅葉が進み赤くなっていくのが楽しみですね。

 

夏と秋が混ざったようなこの時期特有のちぐはぐな景色は見ていて惹かれるものがあります。

雨の中のハイキングは嫌だなと思う方もいるかもしれませんが、雨だからこその良さもあると私は思います。もちろん体調管理は万全に、いろんな状況でいつもとは違った面白い発見をしてみてはいかがでしょうか。(梅)

 

YouTubeにも動画をあげました。

https://youtu.be/HkXuV_y49AE

 

★★イベント情報★★

少人数での実施、スタッフの体調管理やツアー中のマスク着用、お客様を含めた密集防止、手指消毒の適宜実施等、感染症対策を取った上で、自然を満喫できる各種ツアーを多数企画しています。

※新型コロナウイルス感染拡大防止の関係で内容・開催日程を変更する可能性があります。ご了承ください。

ラインナップはコチラ→9月

いずれも先着順となっておりますので、ご希望に添えない場合はご容赦ください。