日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2021.09.17
新・山の上からこんにちはvol.431

<お知らせ>

新型コロナウィルスの影響に伴い、9月30日までの緊急事態宣言期間中、栃木県立日光自然博物館をはじめ当社管理施設を当面の期間臨時休館とさせていただいております。低公害バスの運行も見合わせといたします。

臨時休館中もお電話は受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。

 

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

*********************************************************

今朝の奥日光、天気は曇り。気温は14℃(8:00時点)

※この記事の自然情報は9月14日時点のものです。

 

今回は戦場ヶ原を光徳入口から赤沼まで一周してきました。

日差しも強すぎず、秋らしく涼しくなった気温の中心地よく歩けました。

 

歩き始めてすぐに、歩道の周りにあるササの葉が何かにかじられていることに気が付きました。

はじめはシカかな?と思ったのですが、博物館に戻って調べてみるとどうやらササの葉をかじったのはシカではなく、バッタの仲間や、チョウ・ガの仲間の幼虫などの虫たちであることがわかりました!

様々な形にかじられたササの葉はまるでアート。虫たちも芸術の秋を楽しんでいるかのようですね!

 

虫たちのアートを楽しみながら進み、戦場ヶ原の北側の景色の開けたところまで来ると、木道の上に動物たちの足跡を発見しました。

戦場ヶ原の湿原の中の土は赤色で湿っているので、その中を歩いた動物たちが木道に上がると、まるでスタンプのように足跡が残るんです!

今回発見した足跡の中には残念ながら形がはっきりとわかるものが残っていなかったので、何の動物が付けた足跡なのかまではわかりませんでした。しかし足跡の主がわからなくてもどんなふうに歩いたのかを推理したり、足跡を追いかけてみるのも、その生き物を近くに感じられて面白いんですよ!

 

足跡を通り過ぎ、木道を進んでいるとうっかりフンを踏んでしまいそうになりました。

普段はフンの形と大きさからその主を推理するだけだったんですが、今回はさらに一歩踏み込んで中身を割って何を食べているのかを調べてみることにしました。

中からはなんと状態の良い動物の骨が!

フンの形と大きさから主はキツネだろうと推理し、この骨はネズミの肘から先の部分であることがわかりました!キツネがネズミを食べているという図鑑や人から聞いた知識が、フンの中身を見たことで実際に起きている生態系の中の出来事とつながり、すごくドキドキしました!

 

ハイキングをしていると、こういった生き物たちの痕跡をたくさん見つけることができます。もし見つけたらその痕跡の主がそこにいた事実だけで完結するのではなく、よ~く観察して、どんな生活をしているのかまで読み解けると自然をもっと楽しめますよ!(輪)

 

 

★★イベント情報★★

少人数での実施、スタッフの体調管理やツアー中のマスク着用、お客様を含めた密集防止、手指消毒の適宜実施等、感染症対策を取った上で、自然を満喫できる各種ツアーを多数企画しています。

※新型コロナウイルス感染拡大防止の関係で内容・開催日程を変更する可能性があります。ご了承ください。

ラインナップはこちら→10月11月12月

いずれも先着順となっておりますので、ご希望に添えない場合はご容赦ください。