奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
*********************************************************
今朝の奥日光の天気は晴れ 、気温は15 ℃(8:00時点)
※この記事の自然情報は10月6日時点のものです。
暖かく、天気のいい日が続く奥日光。しかし夜には10℃を下回り、秋特有の寒暖差を感じるこの頃です。
1800m付近の金精道路では既に紅葉が見ごろを迎えておりますが、今回はそこから少し下り、湯元周辺と竜頭滝周辺の紅葉状況を見に行きました。
まずは湯元周辺の様子です。
湯元の街中ではカエデの赤と黄色が美しく目立っています。
紅葉を待つ、色の抜けた緑の葉も多く、全体的には見ごろ始まりといった印象ですが、もういつ来ても楽しめる色づきとなっています。
私お気に入りのツタウルシの紅葉!!
非常に綺麗ですが、ウルシかぶれが起きることもあるためお触りは厳禁ですよ。
続いては竜頭滝へ。
奥日光は、標高による気温差により、上から下へ降るように紅葉が色づいていきますが、竜頭滝では冷気が川の上を通り抜け、滝の窪地にたまるため、同じ標高の他地域よりも早く色づきが進みます。
先日の記事にも掲載しましたが、上段では今が見ごろ。正面も色づきが進み、見ごろ始まりです。
滝と一緒に、周りの赤や黄を全体的に楽しむのもイイですが…
カエデやミズナラ等、一つ一つの木に注目して、自分イチオシ!の色を探すのも楽しいですよ。
そんな中、湯元でも竜頭滝でもひときわ存在感を放っていたのがこの木
ナナカマドです。
葉の紅葉が楽しめるナナカマドの枝先にはぷりっぷりの赤い実がたくさん!
一見おいしそうに見える果実ですが、このナナカマドの実はビックリするほど苦くて酸っぱく、また弱い毒もあるためとても食べられるものではありません。
確かに種を運んでくれる野鳥たちにもウケが悪いのか、真冬の他の実がなくなってきた頃にようやく人気が出はじめる印象があります。
「野鳥たちもイヤイヤ食べるのかな…」なんて思ったものの、どうやら実際には訳が少し違う様子。
なんとナナカマドの実は、冬の寒さで実が凍ることで毒が徐々に抜けて食べやすくなるそうなのです。
イヤイヤ食べるのではなく、むしろ食べごろを待っていたのかも?
紅葉を楽しむ傍ら、生き物たちの生きる知恵を垣間見た、そんな今回でした。(kobo)
★★イベント情報★★
少人数での実施、スタッフの体調管理やツアー中のマスク着用、お客様を含めた密集防止、手指消毒の適宜実施等、感染症対策を取った上で、自然を満喫できる各種ツアーを多数企画しています。
※新型コロナウイルス感染拡大防止の関係で内容・開催日程を変更する可能性があります。ご了承ください。
いずれも先着順となっておりますので、ご希望に添えない場合はご容赦ください。