日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2021.11.19
新・山の上からこんにちはvol.440

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

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今朝の奥日光の天気は晴れ、気温は2℃。(8:00時点)

※この記事の自然情報は11月17日時点のものです。

 

 

朝晩は氷点下を下回る気温になりつつも、日中は10℃近くまで上がる日が続いている奥日光。

寒暖差に注意しながらハイキングを楽しみたい中、今回は戦場ヶ原へ行ってきました。

 

 

戦場ヶ原周辺の森は広葉樹やカラマツの葉が落ちて、夏に比べて見通しの良い明るい森へと変わりました。葉がなくなったことで、木々の間からは空の青さがのぞいたり、遠くの景色がよく見えるようになり、夏とはまた違った良さがあります。

そのおかげで、より観察がしやすくなったものも。

 

 

例えば霜柱。長さ5、6㎝ほどの霜柱がまっすぐ伸びていたり、先っぽだけくるんと丸まっておしゃれなものがあったりと、さまざまな形の霜柱は観察していて飽きませんでした。

 

あれ?森の明るさ、あまり関係ないのでは?と思った人もいるかもしれませんが、霜柱の魅力はこれだけではありません。

 

 

明るくなった森に日差しがたっぷりと降り注ぐことによって霜柱がきらきらと輝くのです!これがとってもきれい!!まさに森の芸術品のようです。

 

そして、恩恵はこれだけではありません。

森の頭上からはなにやら賑やかな話し声のようなものが。双眼鏡で覗いてみると、鮮やかな黄色い小鳥が群れでいるのを発見しました。

 

 

小鳥の正体はマヒワ。大きさは12㎝ほどでスズメよりも小さな鳥です。葉が落ちた森の中だと枝先でちょこちょこと動く姿が目立ち、今までは見にくかった仕草などもじっくり観察することができました。

 

約20羽ほどの群れがシラカバの実の種子をせっせとお食事中。体が小さく、体重も軽いマヒワならではの実の周りをくるくると移動しながら食べる姿はまるで曲芸師のようで見ていて面白いです。

 

紅葉の良い景色が終わったから、もう見るものは何もない!ではなく、奥日光にはその時々の良さがあります。雪が本格的に降り始める前の奥日光の自然の中でハイキングするのも面白いですよ。

 

 

ただし、前半にお話しした霜柱がきれいな状態で見られるのは朝の気温が低い時だけなので、溶けてしまうと土の道はぬかるんで歩きにくくなります。安全にハイキングを楽しんでいただくためにも、トレッキングシューズでお越しください。もちろん、防寒対策もしっかりと!(梅)

 

★★イベント情報★★

少人数での実施、スタッフの体調管理やツアー中のマスク着用、お客様を含めた密集防止、手指消毒の適宜実施等、感染症対策を取った上で、自然を満喫できる各種ツアーを多数企画しています。

※新型コロナウイルス感染拡大防止の関係で内容・開催日程を変更する可能性があります。ご了承ください。

ラインナップはコチラ→11月12月

いずれも先着順となっておりますので、ご希望に添えない場合はご容赦ください。