日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2021.12.03
新・山の上からこんにちはvol.442

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

*********************************************************

今朝の奥日光の天気は晴れ、気温は1℃。(8:00時点)

※この記事の自然情報は11月30日時点のものです。

 

今回は湯ノ湖の湖畔で水鳥たちを観察してきました。湯ノ湖には北方から水鳥たちが越冬しに来ています。

クイナ科のオオバン、カモ科のキンクロハジロ、ホシハジロ、ヒドリガモ、カワアイサなどがいました。

まだ種数は少ないのですが、水鳥たちをずっと観察してみると面白い行動がたくさん見られました!

 

 

(くちばしを羽にうずめているキンクロハジロのオス。頭の羽がピョコンとなっているのが可愛い!)

この行動はくちばしが冷えて体温が下がるのを防ぐためだと言われています。

カモの仲間は内側に綿羽。いわゆるダウンを持っています。ダウンは保温機能が抜群!フワッフワで温かい羽の中にくちばしを入れるのはすごく気持ちよさそうだな~と羨ましく思いました!

しかし、羨ましい反面少し痛そうにも見えました。写真を見ていただければ分かりますが、首をぐるんと180度回しているんです!!!私たち人間には絶対にできない動きですよね。首の可動域の広さに驚かされました。

 

 

今回一番感動したのが、オオバンが羽ばたくところを見られたことです!オオバンはカモのようなまるっとした体形、体は黒く、くちばしは白くて赤い可愛らしい目を持った鳥です。

羽を広げたところが想像以上に大きく、羽一枚一枚がきれいに整列し外側の黒い部分と内側に隠れていた白い部分とのグラデーションがとても美しかったです。

オオバンは潜水して食べ物をとります。こうした鳥は体が沈み気味なので、足で水面を蹴り助走をつけて飛びたちます。

立派な羽に加えて足で蹴り上げた水しぶきにより迫力が増し本当にかっこよかったです。普段の可愛らしい姿と今回のかっこいい姿とのギャップにやられちゃいました!!!

 

今回は温泉街付近と湖尻側から観察してきました。湖尻側は逆光により水鳥たちの体色が分からないということが少ないので、水鳥たちを観察しやすいポイントです。凍ってしまう前にぜひ水鳥たちの行動をのんびりと観察してみてはいかがでしょうか。(渋)

 

YouTubeにも動画をあげましたので、よろしければご覧ください。

こちらをクリック!

 

★★イベント情報★★

少人数での実施、スタッフの体調管理やツアー中のマスク着用、お客様を含めた密集防止、手指消毒の適宜実施等、感染症対策を取った上で、自然を満喫できる各種ツアーを多数企画しています。

※新型コロナウイルス感染拡大防止の関係で内容・開催日程を変更する可能性があります。ご了承ください。

ラインナップはコチラ→12月1月2月3月

いずれも先着順となっておりますので、ご希望に添えない場合はご容赦ください。