日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2022.01.10
冬限定の、湖はしごコースで刈込湖へ

1月8日(土)に、蓼ノ湖&刈込湖のはしごをしてきました。

蓼ノ湖はこの日に開通したスノーシューコース、小峠コース途上に、刈込湖はコースの延長上にあります。

 

ここ数日、安定して暖かい日が続いていますが、一昨日も良い天気!なんと最高気温がプラス1℃でした!

(厳冬期の奥日光では、最高気温がマイナスなのが当たり前なのです……)

 

 

泉源から続く、小峠へのスノーシューコースを、急斜面に気を付けながら頑張ってどんどん歩きます。

 

小一時間で、9割がた凍結した蓼ノ湖(たでのうみ)へ到着!

夏の間はここまでササ藪で道がないため、冬にしかいけない「幻の湖」です。

パッと見、ただの雪原にも見えますが、湖面に張った氷の上に雪が積もっているだけ。うっかり立ち入ろうものならドボン!しますよ。

 

 

さあ、蓼ノ湖を通り過ぎ、コースを進みます。

先行パーティがあったおかげで、コース上は踏み固められスノーシューもほとんど沈みません。

トレースを辿って楽をしながら(このあと遊ぶために体力温存♪)、どんどん行きます。

 

 

そうこうしているうちに、また小一時間程度で小峠に到着!

振り返ると、今登ってきた急斜面の向こうに、湯元の温泉街と湯ノ湖が光っています。

 

 

さて、ここから先は、スノーシューコース外。ブルーのコースリボンがなくなるため、スノーシューや冬山の初心者の方は、地図読みができ、冬の刈込湖まで行ったことのある人と一緒に行動してください。

あたりの地形と地図を照らし合わせながら、さらに一時間以上先の目的地を目指します!

 

 

登山道は斜面の中腹のため、雪が積もると「ただの斜面」と化してしまいます。こちらもやはり、冬限定の「冬道」です。

看板(右手、夏道)を無視して、まっすぐ進みます。

 

 

「冬道」という言い方はしますが、明確な道や目印はありません。先行パーティがいれば、トレースはありますが……

しかし、誰も踏んでいない雪原を、縦横無尽に駆け回るのが、スノーシューで雪の森へ繰り出す醍醐味。

前日の吹雪+極寒、のおかげで、ふわふわサラサラで最高の雪質を堪能します♪

 

 

顔からつっこんで……みますよね♪

 

 

 

(ひとりで)歩いて走って倒れこんで楽しんでいるうちに、1時間半ほどで、刈込湖に到着!

 

はるか先まで真っ白!キレイ!

こちらもやっぱり、雪原じゃありません。ほとんどぜ~んぶ湖です。

 

 

岸に近付くと足跡が。切込湖へ歩いて行ったようです。

しかし、足跡が少し黒っぽくなっているのが、お分かりになりますでしょうか。

 

 

掘ってみると、水がじんわりにじみ、シャーベットが出てきました。湖に張っている氷が薄いようです。

 

このまま何人もが歩いたらドボン!必至。

しかも昨日も今日も暖かいため、ますます湖面の氷が頼りなくなっていると予想できます。

 

刈込湖で引き返さず、切込湖~光徳へ行く場合には、アイゼンを持ってきて夏道に行くなど、道えらびに十分ご注意ください。

 

刈込湖まで、小峠まで、はたまた別のスノーシューコースへ行くワ、という方も、真冬の奥日光を遊び倒せる装備をきちんと整えて、お越しくださいね♪(山)

 

 

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スノーシューで雪の森へ

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奥日光スノーシューハイク

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