奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
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今朝の奥日光の天気は吹雪(風速10m)、気温はマイナス9℃。(8:00時点)
※下記の情報は1月12日(水)時点のものです。フィールドの状況は今後の天気により大きく変わりますので、最新の状況確認を忘れずに行ってください。
雪が本格的に積もってきて、いよいよ冬本番。
ふかふかのパウダースノーをめいっぱい遊べる、ウィンターアクティビティの季節が到来しました!
中でも、特別な練習なしで雪山を楽しめる、スノーシューハイキングをご紹介します。
奥日光には、一般の方でもスノーシューやストックをレンタルができる施設が多く、整備された湯元のスノーシューコース(日光湯元VCへリンク)も1月8日(土)から利用可能です。
今回はこのうち小峠コースを利用し、蓼ノ湖(たでのうみ)まで行ってきました。
(国土地理院 地理院地図にて作成)
コースは冬スペシャル、夏には木々の間からちらっとしか見られない蓼ノ湖を訪れることができます。蓼ノ湖までも急斜面の上り下りがあるため、脚力に自信がある方向け。
ただ今回ここを選んだのには理由があります。
私が歩いてきた日が、まさに、天気が大荒れだった1月12日(水)で、最大風速が20m近い猛吹雪でした。
目をギュッとつぶっていても、雪の粒がまぶたにピシピシ当たってかなり痛い……
しかし!蓼ノ湖までは周囲を山に囲まれた窪地になっているため、ここなら風を避けてハイキングを楽しめるのでは、と予想。
結果は・・・
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(画面の動きが速いので画面酔いにご注意を……)
良かった!おだやか!
地図の赤線(金精道路)をすぎ、急な下り坂を降りきって窪地に出ると、嘘のように風が止みました。
冬は少しの風や降雪も体を冷やす大敵です。少しでも安全・快適に楽しむために、地形を考慮したコース選びも重要になるというのを、今回身をもって実感できました。
弱風の中を蓼ノ湖まで行ってみると、こんな感じ!
写真左下の看板よりも向こうは、すべて湖面。
面積こそ小さな湖ですが、モミの樹林帯を抜けた瞬間に、突然目の前に湖が現れる秘境っぽさには、毎回ドキドキします。
そこから少し足を伸ばした対岸の森の中には、障害物やわずかな地形の変化で、風に新雪が吹き寄せられて「吹き溜まり」ができていました。ここは新雪の層が深いので遊ぶのにはもってこい!
飛び込んだり走り回ってみたり、童心に帰って楽しみました。
ただその間も風は強くて、1時間もしないうちに足跡が消えてしまう箇所もありました。これでは道迷いの可能性がぐんと上がってしまいます。
湯元のスノーシューコースは色分けされたリボンが目印になっていますが、風が強すぎると地吹雪であたりが真っ白になることもあるため、道迷いに備えてコンパスや地図が必要です。また枝の落下や倒木の危険性も増します。
今回のように猛吹雪になると予想される日には出かけるのを止め、次の準備にあてるというのが賢明でしょう。
(今回は誰ともすれ違わなかったです……)
一昨日ほどの大荒れは出控えが賢明、でも多少の粉雪が舞うくらいなら、晴れていなくても楽しめるのがスノーシューのステキなところ!
天気予報や天気図をきちんと確認し、安全に楽しみましょう♪(山)
(当日の様子を、YouTubeにもアップしました。ぜひご覧ください)
★★イベント情報★★
少人数での実施、スタッフの体調管理やツアー中のマスク着用、お客様を含めた密集防止、手指消毒の適宜実施等、感染症対策を取った上で、自然を満喫できる各種ツアーを多数企画しています。
※新型コロナウイルス感染拡大防止の関係で内容・開催日程を変更する可能性があります。ご了承ください。
スノーシュー・オススメイベントはこちら!!
○スノーシューで雪の森へ 【2022年2月6、13、27日(日)】
湯元のスノーシューコースを舞台に、冬の自然を体験して、観察して、味わいます。初心者大歓迎です♪
○奥日光スノーシューハイク 【2022年2月23日(水)】
コースのない雪原も、解説員と一緒なら安心&楽しさ倍増になること間違いなし!貸し切りツアーなので、感染症やペース配分も心配ありません。
(いずれも先着順となっておりますので、ご希望に添えない場合はご容赦ください。)
☆☆企画展情報☆☆
冬の企画展 地域の記憶展「国立公園指定以後 湖辺に棲む ―住環境意識の変容」
長い奥日光・中禅寺地区の歴史の中で昭和9年の国立公園指定以降の人々の「住環境意識の変容」にスポットを当てます。奥日光中禅寺を取り巻く状況や人々の暮らしの変化と絡め、多くの貴重な資料で綴る物語・・・ぜひご覧ください。
期間:2021年12月18日(土)~ 2022年4月17日(日)