奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
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今朝の天気は雪、気温はー18℃。
※下記の情報は1月18日(火)時点のものです。フィールドの状況は今後の天気により大きく変わりますので、最新の状況確認を忘れずに行ってください。
今回は、竜頭滝上駐車場から歩きだし、小田代原の先の山中にある庵滝まで行ってきました。
往復約5時間かかる長距離のコースで、沢地形の中を歩くため、上がり下りが多いです。また、庵滝までは管理されているコースではないため、雪も相まって道が分かりづらくなっています。なので中級者~上級者向けとなります。
当日の気温は、現地で測ったところー12℃。雪がずっと降っていたのでフッカフカの新雪の中を歩くことができました。
スノーシューを履いていてもふくらはぎ辺りまで沈むところもあり、積雪量を測ってみると80~100㎝ほど積もっていました。
迷わないように周りの地形などをよく見ながら、上がり下りを繰り返してようやく庵滝に到着!
高さ約30mもある庵滝が巨大な氷柱に!!!ヘルメットを被って近づくとその大きさ、迫力に圧倒されました。
氷瀑は日陰でゆっくりと氷が育つこと、不純物のないきれいな水であることなどの条件が揃うと美しいブルーアイスになると言われています。青く見えるところもあれば、淡い水色に見えたり、色づいているけど透明だったり、言葉では表せないぐらい本当に美しかったです!
今回は、氷瀑以外にもう一つ嬉しい出来事が...!
イタチの仲間、テンが走っているところを見られたんです!キツネのようなきれいな黄金色をしていて、周りが真っ白な中ひときわ目立っていました。
(残念ながら今回は写真を撮れませんでした…ので、2003年11月13日に赤沼付近で撮れたものを。)
胴長短足のテンが、短い足で一生懸命に走っている姿はとても愛らしかったです!初めて野生のテンを見ることができて疲れが半分ぐらい減った気がします。テンパワーのおかげ!
ですが、とにかく今回は体力が必要なコースです。森の中を抜けた後もまだまだ道は続きますし、帰り道も気を緩められません。テンパワーの力をもってしても疲れがすべて回復することはできませんでした...。
今年はここ数年の中では特に寒く、雪の量も多いため防寒対策、スノーシューなどの装備が必要です。また氷瀑の近くまで見に行かれる際はヘルメットやチェーンスパイクも必須です。しっかりとした計画、装備、体のコンディションなどを揃え、万全を期してお越しください。(渋)
動画も作成しましたので、よろしければご覧ください。
★★イベント情報★★
少人数での実施、スタッフの体調管理やツアー中のマスク着用、お客様を含めた密集防止、手指消毒の適宜実施等、感染症対策を取った上で、自然を満喫できる各種ツアーを多数企画しています。
※新型コロナウイルス感染拡大防止の関係で内容・開催日程を変更する可能性があります。ご了承ください。
おすすめイベント
○氷瀑トレッキングツアー【2022年2月1日(火)/15日(火)】
今回行ってきた庵滝まで地元をよく知るネイチャーガイドがご案内します。奥日光の自然や歴史、野生生物などについての
解説も!
○雪上ナイトハイキング【2022年2月5日(土)/11日(金祝)/19日(土)】
奥日光で大人気のスノーシュー体験!その中でも珍しい「ナイトハイキング」イベントです。
活動場所の光徳周辺の森は野生動物も多く生息し、天気が良ければ満天の星空も広がります。昼間とは違った魅力が味わえ
ます!
(いずれも先着順となっておりますので、ご希望に添えない場合はご容赦ください。)
☆☆企画展情報☆☆
冬の企画展 地域の記憶展「国立公園指定以後 湖辺に棲む ―住環境意識の変容」
長い奥日光・中禅寺地区の歴史の中で昭和9年の国立公園指定以降の人々の「住環境意識の変容」にスポットを当てます。奥日光中禅寺を取り巻く状況や人々の暮らしの変化と絡め、多くの貴重な資料で綴る物語・・・ぜひご覧ください。
期間:2021年12月18日(土)~ 2022年4月17日(日)