奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
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今朝の天気は晴れ、気温はマイナス6℃。(8:00時点)
穏やかに晴れると暖かいのですが、晴れた夜や風雪で荒れる昼間には体感気温もマイナス10℃を下回るほどの極寒と、寒暖差の激しい今日この頃です。
先日は、光徳のコースでのクロスカントリースキー入門編をご紹介しましたが、今回はコースを飛び出し、戦場ヶ原方面をハイキングしてきました。
三本松から戦場ヶ原、小田代原を経由して赤沼→三本松まで戻る、約10kmの道のりです。
赤沼~三本松の国道歩き以外は、ほとんど全部XCで行けちゃいます!
(国土地理院 地理院地図にて作図)
遊歩道の真ん中は踏み固められていて、XCでもスイスイ滑れて最高!
ただし、戦場ヶ原と小田代原の湿原の部分は、冬期でも立入禁止です。
雪に埋もれて、木道のふちがパッと見、わかりにくいため、踏み外さないよう気を付けながら進んでいきましょう。
三本松から滑ること40分、戦場ヶ原の北側の木道に到着!
ここから林内を抜け・・・
泉門池!
(撮る直前にずっこけてカメラが雪につっこんだのが分かりますね……)
さらに森を抜け・・・
小田代原!
こんないい日に来た甲斐があったなあ、と思う絶景の数々でした。
ただ個人的に面白かったポイントは他にもあります。
今回のコースは、それこそ目をつぶっても歩けるくらい慣れた道なのですが、いつもと違う装備で、いつもと違う気の使い方をしていたら、景色までいつもと違って見えたんです。
例えば、アップダウンが細かく続く森の道では、少し道をそれた方が楽に滑れるかも、と考えてみると、道だけでなく周囲の森にも目が行って、地形の起伏に気付きました。
写真右にある踏み跡が夏道です。ただし道が細く、1m前後の小さく急なアップダウン(細い沢地形)と細かなカーブが組み合わさった、意外と複雑な道でした。
見回してみると、すぐ数m左に避ければ、沢地形が浅くなり、大変でなく通ることができそう、と分かりました。(写真左のスキー跡が、私たちと、その前にも誰かが通ったらしい、XCの跡です)
他にも、ストックで押さなくてもよく滑るなあと、風を気持ちよく受けて滑りながら思い出すと、夏場には「何となく下るけど、根っこなどが出ていて歩きにくい道がだらだら続くんだよなあ」と思う道だったり。
新鮮な視点で、新鮮な気持ちで楽しむことができました。
XCを楽しみたいという方だけでなく、「戦場ヶ原は夏も冬もよく歩いているけれどもXCで滑ったことはないなあ」な方に、ぜひ体験していただきたいと思った日でした。
なお、この記事の情報は2月8日(火)の状況で、昨日の大雪もあり道の状況は常に変化しています。最新の情報をゲットしてお越しください。(山)
【追記】
(画面酔いが心配になりますが)滑走の様子を動画にしました。お時間のある時にぜひ!
★★イベント情報★★
少人数での実施、スタッフの体調管理やツアー中のマスク着用、お客様を含めた密集防止、手指消毒の適宜実施等、感染症対策を取った上で、自然を満喫できる各種ツアーを多数企画しています。
※新型コロナウイルス感染拡大防止の関係で内容・開催日程を変更する可能性があります。ご了承ください。
(いずれも先着順となっておりますので、ご希望に添えない場合はご容赦ください。)
☆☆企画展情報☆☆
冬の企画展 地域の記憶展「国立公園指定以後 湖辺に棲む ―住環境意識の変容」
長い奥日光・中禅寺地区の歴史の中で昭和9年の国立公園指定以降の人々の「住環境意識の変容」にスポットを当てます。奥日光中禅寺を取り巻く状況や人々の暮らしの変化と絡め、多くの貴重な資料で綴る物語・・・ぜひご覧ください。
期間:2021年12月18日(土)~ 2022年4月17日(日)