日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2022.03.18
新・山の上からこんにちはvol.456(追記:動画のリンクを掲載しました!)

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

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今朝の天気は雨、気温は1℃。(8:00時点)※この記事の自然情報は3月16日時点のものです。

 

今回は下り専用の第一いろは坂を歩いて下ってきました。いろは坂の上と下では約400メートルの高低差があり、季節の進みに差があるのです。歩道がないため車の気配に常に注意しながら、また運転手にすぐ気づいていただけるように目立つ色のレインウェアを身に着けて、山の下から上へやってくる春の気配を感じながら歩いてきました。

 

下り始めて間もなく、マンサクの黄色い花弁が見えました。

まだ花弁は丸まっていますね。これがこれから次第に開いていきます。第一いろは坂の上部の方はこのような状態の木が多かったですが、標高1000メートルほどの剣ヶ峰より下では・・・

しっかり咲いている木も。少し進みが早かったようですね。

 

そこからさらに歩き、下り切った地点の馬返し。ここで視界を横切ったのは1頭のテングチョウ。成虫で冬を越すチョウの1種です。博物館周辺ではこのような生態のチョウの活動はまだ確認していません。チョウの目覚めも一足早かったようですね。

花から、チョウから、春の気配が山の下から上へ登ってくる様子が感じ取れました。3時間かけてゆっくり下ったからこそ気付けたことですが、一方でとても残念なことにも気付いてしまいました

 

普段、車で通る時は見落とすことも多いですが、思っていた以上にゴミが捨てられていました。

 

拾える範囲のものを拾ってこのくらいです。

ゴミを誤って食べて苦しむ動物がいれば、捨てられた食べ物から人の食べ物の味を覚えて、人から物を盗ろうとする動物もいます。ゴミのポイ捨ては景観上の問題も、動物にまつわる問題も引き起こします。

 

これから季節が進むと、奥日光にお越しになる方が増えることでしょう。その全ての方にルール・マナーを守って頂けるように、自然の魅力だけでなく、自然と関わる際のルール・マナーについても引き続き発信・啓発していきます。(松)

 

~動画情報~

今回の記事に関して、動画を作成しました!

ぜひ、こちらのブログと合わせてご視聴ください!

 

 

★★イベント情報★★  

少人数での実施、スタッフの体調管理やツアー中のマスク着用、お客様を含めた密集防止、手指消毒の適宜実施等、感染症対策を取った上で、自然を満喫できる各種ツアーを多数企画しています。

※新型コロナウイルス感染拡大防止の関係で内容・開催日程を変更する可能性があります。ご了承ください。

ラインナップはコチラ→4月5月6月

(いずれも先着順となっておりますので、ご希望に添えない場合はご容赦ください。)

 

 

☆☆企画展情報☆☆

冬の企画展 地域の記憶展「国立公園指定以後 湖辺に棲む ―住環境意識の変容」

長い奥日光・中禅寺地区の歴史の中で昭和9年の国立公園指定以降の人々の「住環境意識の変容」にスポットを当てます。奥日光中禅寺を取り巻く状況や人々の暮らしの変化と絡め、多くの貴重な資料で綴る物語・・・ぜひご覧ください。

期間:2021年12月18日(土)~ 2022年4月17日(日)