日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2022.04.01
新・山の上からこんにちはvol.458

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

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今朝の天気は、気温は℃。(8:00時点)

 

※下記の自然情報は3月30日時点のものです。

 

まとまった降雪があった先週とはガラッと変わり、日中は暖かな日が増えた奥日光。

しかし奥日光では4月中旬ごろまでは雪が降ることもあるため、油断は禁物です。

今回は光徳周辺の森の中を歩いてきました。

この日(3月30日)は気温が10℃近くまで上がり、辺りはすっかり春の陽気。

 

しかし足元には要注意!

日陰ではまだまだ積雪があるほか…

地面には大量の動物のフン!

シカやサルをはじめとした、冬の間も活動する生き物たちのフンが雪解けとともに流れて、場所によっては迂回しなければならないほどの量になっています。

自然の中では植物や一部の生き物の大切な栄養となりますが、「フン」づけて転ばないようにお気を付けください。

 

フンをよけながら進むと、逆川の上を飛び回る謎の影が…

目を凝らしてよく見ると、正体はなんとコウモリ?

夜中に活動するイメージのあるコウモリですが、日中に飛び回っているなんてびっくり。

「春先には日中でも活動する」なんて話もあるものの、詳しくは分からず。しかし、日中とはいえ、冬眠を行う彼らが飛び回っている姿からは春の訪れを感じます。

しばらくすると近くの木に留まってくれました。

こうして近くで見ると…お顔がとってもキュート!!

夢中で眺めていると、今度は背後から「ビビビビビビ!」と鋭い鳴き声が

振り返るとそこにいたのはミソサザイ

いつもの綺麗な鳴き声はどこへやら、近くにいた私が気に食わず鋭い警告音で必死の抗議です。

私が少し距離を取ると、機嫌を直し綺麗な声でさえずり始めました。

 

生き物が徐々に活発になる春は、野鳥たちにとっては大切な子育ての季節でもあります。

余計なストレスを与えないよう、生き物たちとのソーシャルディスタンスにも気をつけたいですね。(kobo)

 

 

動画もぜひご覧ください↓

 

 

★★イベント情報★★  

少人数での実施、スタッフの体調管理やツアー中のマスク着用、お客様を含めた密集防止、手指消毒の適宜実施等、感染症対策を取った上で、自然を満喫できる各種ツアーを多数企画しています。

※新型コロナウイルス感染拡大防止の関係で内容・開催日程を変更する可能性があります。ご了承ください。

ラインナップはコチラ→4月5月6月

(いずれも先着順となっておりますので、ご希望に添えない場合はご容赦ください。)

 

 

☆☆企画展情報☆☆

冬の企画展 地域の記憶展「国立公園指定以後 湖辺に棲む ―住環境意識の変容」

長い奥日光・中禅寺地区の歴史の中で昭和9年の国立公園指定以降の人々の「住環境意識の変容」にスポットを当てます。奥日光中禅寺を取り巻く状況や人々の暮らしの変化と絡め、多くの貴重な資料で綴る物語・・・ぜひご覧ください。

期間:2021年12月18日(土)~ 2022年4月17日(日)