奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
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今朝の天気は晴れ、気温は12℃と暖かく、春らしい陽気を感じる朝です。(8:00時点)
※下記の情報は4月20日(水)時点のものです。
明日、4月23日より低公害バスが鵜運行を開始します。
今回は、その低公害バスで行くことができる「西ノ湖」と「千手ヶ浜」へ行ってきました。
西ノ湖へは、バス停の西ノ湖入口から徒歩約30分で行くことができます。
西ノ湖は対岸にまだ雪があり、水量は奥の深くなっているところに溜まっている状態で非常に少ないです。
地面が柔く踏むとズブっと沈んでしまうようなところでは、水が染み出て湧き水が出ているところもありました。
湖の水は川や雨だけでなく、雪解け水や湧き水によっても供給されます。
雪解け水に加えて雨が降る機会も増えてくるので、水量は今後増していくでしょう。
中禅寺湖の水量も少なく、水面が平常時の1mほど低く見えました。
奥日光の森や湿原などの豊かな自然はたくさんの水をため込むことができます。
ただ、奥日光に多く生息しているシカの「食害」によって湖の水が減ることもあります。
草や木がシカにたくさん食べられることで、森が弱り保水力を失い湧き水の量が減ってしまいます。
川の水量が減ったり、湖へ供給される水も減ってしまうんです。
素晴らしい自然が広がる奥日光ですが、その側面には環境問題もあります。
そうした面にも目を向けて、いろいろな視点で奥日光の自然を楽しんでほしいと思います。
(Hori)
動画も公開しましたので、ぜひこちらもご覧ください↓
【今回のオススメコース】
今回取り扱ったポイントを楽しむなら、西ノ湖入口から千手の森歩道を通るコースがオススメ!
まず、低公害バスは赤沼車庫を出発して千手ヶ浜までの1002号線(赤色のマーカー部分)を往復します。
低公害バスへお乗りいただき西ノ湖入口で下車し、そこから西ノ湖へは徒歩約30分で到着します。
少し戻って千手の森歩道を進み、こちらも約30分で千手ヶ浜へ抜けます。
最後は千手ヶ浜のバス停から低公害バスに乗り赤沼まで戻れます。
西ノ湖入口から西ノ湖を経由し千手ヶ浜のバス停まで1時間半~2時間で回れるコースです。
時間に余裕があれば、千手堂まで足を伸ばすのもいいですね。
ぜひこのコースを参考にハイキングしてみてください!
★★イベント情報★★
少人数での実施、スタッフの体調管理やツアー中のマスク着用、お客様を含めた密集防止、手指消毒の適宜実施等、感染症対策を取った上で、自然を満喫できる各種ツアーを多数企画しています。
※新型コロナウイルス感染拡大防止の関係で内容・開催日程を変更する可能性があります。ご了承ください。
(いずれも先着順となっておりますので、ご希望に添えない場合はご容赦ください。)
☆☆企画展情報☆☆
春の企画展「これに出会いたい!奥日光のとっておき20 春夏編」
奥日光で活動するインタプリタ―ならではの視点で、景観や瞬間、特定の生き物まで、春・夏の幅広い自然を自然を紹介します。
期間:2022年4月29日(金)~ 2022年7月10日(日)