奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
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今朝の天気は雨、気温は12℃。(8:00時点)※下記の情報は5月25日(水)時点のものです。
最高気温が20℃近くなる日もあり、エゾハルゼミが鳴き始め、春から初夏へ雰囲気が変わってきました。
今回は小田代原へ、ズミの開花の様子を見てきました。
小田代原は低公害バスで15分ほどの場所にある草原化が進んだ小さな湿原で、一周1時間ほどで回ることができます。
湿原内には多くのズミがあり、開花すると小さな白い花を一面に咲かせます。
一株の開花期間は短く、一週間足らずで散ってしまいます。
25日の時点ではまだつぼみでしたが、一部はほころび始めていて、あと数日で開花しそうでした!
見頃は今週末から来週末と予想しますが、場所や株ごとにタイミングは違いますので、一株の開花期間は短くても場所を変えて長く楽しめると思います。
小田代原では、カッコウのさえずりがあちこちから聞こえてきました。
カッコウはこの時期湿原周辺にやってくる鳩サイズの夏鳥で、よく高い木の先に留まってさえずっています。
声のする方向、いそうな場所を頼りに探してみると、案の定高い木の先に留まってさえずっているのを見つけました!
カッコウの仲間には他にホトトギスやツツドリ、ジュウイチなどがいますが、みんな同じような見た目をしています。
ですが、さえずりは「特許許可局」で有名なホトトギスを始め、それぞれ全く違ったさえずりをしています。
それぞれのさえずりを覚えて4種を聞き分けてみてください。
春は様々な花が咲き乱れ魅了させてくれますが、それだけでなく、奥日光にやってくる野鳥にも注目するとより自然を深く楽しめると思います。
ぜひ花と一緒に野鳥などその他の自然も合わせて楽しんでほしいです。
(Hori)
おまけ
小田代歩道ではフデリンドウがいたる所で見られます。
写真のようにまとまって咲いているのも多いので、ぜひ探してみてください。
~オススメのコース紹介~
小田代原を回るならこのコース!
小田代原は一周約1時間で回ることができます。(小田代原を囲った黄色線部)
木道が整備されていて歩きやすい!ただし、一部道路を歩きます。車等には十分ご注意ください。
また、赤沼から小田代原を結ぶ小田代歩道も約1時間。(赤線部)
低公害バスを使って片道でもOK!こちらは土道で木の根や多少のアップダウンがあります。
歩きやすい運動靴で行きましょう。
千手ヶ浜のクリンソウで低公害バスが込みあう時期ですが、
「せっかくなら小田代原も」「クリンソウ見た後だけどまだ時間あるな?」という方は、
戻りの際に小田代原で下車していただき、小田代原の自然も楽しんでいただければと思います。
★★イベント情報★★
少人数での実施、スタッフの体調管理やツアー中のマスク着用、お客様を含めた密集防止、手指消毒の適宜実施等、感染症対策を取った上で、自然を満喫できる各種ツアーを多数企画しています。
※新型コロナウイルス感染拡大防止の関係で内容・開催日程を変更する可能性があります。ご了承ください。
(いずれも先着順となっておりますので、ご希望に添えない場合はご容赦ください。)
☆☆企画展情報☆☆
春の企画展「これに出会いたい!奥日光のとっておき20 春夏編」
奥日光で活動するインタプリタ―ならではの視点で、景観や瞬間、特定の生き物まで、春・夏の幅広い自然を自然を紹介します。
期間:2022年4月29日(金)~ 2022年7月10日(日)