日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2022.06.10
新・山の上からこんにちはvol.468

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

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今朝の天気はくもり。気温は13℃(8:00時点)

 

※下記の情報は6月7日時点のものになります。

 

全国的に雨の多いこの頃。奥日光も雨の日が増えてはいるものの、標高によって天候の差が大きく、「中禅寺湖周辺は雨だけど、戦場ヶ原は晴れてる!?」なんてことも。

 

今回は中禅寺湖南に位置する山、半月山頂上を目指し歩いたものの…

 

当日は雨がザーザーと降り続き、おまけに気温も10℃を下回る悪天候。登山には向いていないコンディションです。

この雨で「よし、登ろう!」となる方は少ないと思いますが、登山中に天候が急変し土砂降りに!ということはよくある話。

景色は望めないため無理のない範囲で、そして雨天時の歩き方の練習もかねて頂上より手前の半月峠まで歩きました。

 

道中では晴れの日とは異なり、地形に様々な変化が起きていました。

道中では道を遮るように、小さな沢が出来上がっています。上手に渡らないとずぶ濡れに・・・

また、雨により地面が緩み、土砂崩れが起きる恐れも。斜面は慎重に通りましょう。

 

地形の変化はもちろん、濡れないようにするための服装も大事です。

防水性の高いジャケット・ズボンはもちろん、便利なのがこちらのスパッツ(ゲーターとも言います)。

このように靴の上からズボンにかけて装着すれば、靴の中への水や泥、そして雪などの侵入を防ぐことが出来るのです。

雨天での行動時は、こうした装備を活用し、出来るだけ体を濡らさず、体温の低下や不快感を和らげることが重要です。

 

そのほかにも、ぬかるみによる転倒、雷が鳴ったら引き返す!など、注意しなくてはならないことはまだまだたくさんありますが…

このように瑞々しい元気な(?)姿のキノコが見つかったりと、雨の日ならではの光景があるのもまた事実。

そんな雨の日ならではの光景を探していると、不思議なものを見つけました。

木の根元に目立つ白い泡。ピンポン玉サイズから手のひらサイズまで、様々なサイズの泡があちらこちらの樹に目立ちます。

この泡は、雨水が木を伝って流れるうちに、表面についていた様々な成分が溶けだしてできたものです。

砂場などに水を流すと、泥水が泡立つのと似たような現象でしょうか。

 

雨の日は雨の日でも、木の表面を伝って落ちるほどの降水量があったからこその現象。

土砂降りの中も悪くない!そう少~~しだけ思った今回でした(kobo)

 

★★イベント情報★★  

少人数での実施、スタッフの体調管理やツアー中のマスク着用、お客様を含めた密集防止、手指消毒の適宜実施等、感染症対策を取った上で、自然を満喫できる各種ツアーを多数企画しています。

※新型コロナウイルス感染拡大防止の関係で内容・開催日程を変更する可能性があります。ご了承ください。

ラインナップはコチラ→6月 7月 8月

(いずれも先着順となっておりますので、ご希望に添えない場合はご容赦ください。)

 

☆☆企画展情報☆☆

春の企画展「これに出会いたい!奥日光のとっておき20 春夏編」

奥日光で活動するインタプリタ―ならではの視点で、景観や瞬間、特定の生き物まで、春・夏の幅広い自然を自然を紹介します。

期間:2022年4月29日(金)~ 2022年7月10日(日)