日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2022.07.08
新・山の上からこんにちはvol.472(追記:動画リンクを載せました!)

 

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

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今朝の天気は晴れ、気温は17℃。(8:00時点)※下記の情報は7月6日(水)時点のものです。

 

今回は西ノ湖まで行ってきました。

西ノ湖は低公害バスを利用すると赤沼駐車場から西ノ湖入口の停留所まで約20分。そこから歩いて30分ほどで行くことが出来ます。

 

入口の橋を渡ろうとすると橋の上に先客が!

橋の横に生えている木の上でシマヘビがお休み中でした。お邪魔してすみません…

 

森の中を進んで行きます。

この場所は下草が低く、木もカラマツがまっすぐに立ち並んだ森になっています。

木陰が多く暑い時期にはピッタリなハイキングコースです!

 

そんな森を歩いて行くと足元にツル性の植物のイケマがとても多く生えていることに目が止まります。

このイケマは花が個性的なのです。

 

それがこちら

 

中心からはじけだしたように花が咲くのです!

まるで線香花火のような面白い形をしていますね。

 

しかし、このイケマが多く生え、下草が低くなった森はシカが作り出した景色なのです。現在、奥日光ではシカが増えすぎたことによって様々な問題が起きています。例えば、増えたシカが下草を食べることで、このイケマのようにシカが好まない植物が増加し、生態系のバランスが崩れています。西ノ湖周辺の森ではその様子が色濃い場所です。

 

そんな環境問題を感じつつ進んで行くと

西ノ湖に到着!!

水は少ないですが、青い空、白い雲、山肌の深緑に湖の色が映えて、まさに「夏」という感じです!

 

そんな景色の美しい西ノ湖ですが、景色だけではなく、足元にも注目してみてください。

 

これはイトキンポウゲという栃木県では絶滅危惧Ⅱ類にされている希少な植物です。

光沢がある黄色でとても可愛らしいです!

ただし、大きさが1センチほどの小さなお花で見落としてしまいそうですが、西ノ湖に行った際はぜひ足元を探してみてください!

 

 

西ノ湖周辺は、木陰が多く梅雨明けの暑い時期のハイキングにもピッタリな場所です。また、シカの増加によって生態系が崩れている様子が見ることが出来る場所でもあります。ハイキングや風景を楽しむのももちろん良いですが、それに加えてその場所の環境問題を知ることで自然の見え方が変わってくると思いますよ!(福)

 

 

~今回のコース~

 

青マーカーの部分は低公害バスを利用すると便利ですよ!(詳しくはこちら

 

追記:動画リンクを載せました!是非ご覧になってください!!

 

 

 

 

★★イベント情報★★  

少人数での実施、スタッフの体調管理やツアー中のマスク着用、お客様を含めた密集防止、手指消毒の適宜実施等、感染症対策を取った上で、自然を満喫できる各種ツアーを多数企画しています。

※新型コロナウイルス感染拡大防止の関係で内容・開催日程を変更する可能性があります。ご了承ください。

ラインナップはコチラ→7月 8月 9月

(いずれも先着順となっておりますので、ご希望に添えない場合はご容赦ください。)

 

☆☆企画展情報☆☆

企画展「これに出会いたい!奥日光のとっておき20 春夏編」 開催中!

奥日光で活動するインタプリタ―ならではの視点で、景観や瞬間、特定の生き物まで、春・夏の幅広い自然を自然を紹介します。

期間:2022年4月29日(金)~ 2022年7月10日(日)