日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2022.07.22
新・山の上からこんにちはvol.474

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

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今朝の天気は雨、気温は20℃。(8:00時点)※下記の情報は7月19日(火)時点のものです。

 

今回は竜頭の滝周辺から千手ヶ浜までの中禅寺湖北岸沿いを歩きました。

コースタイムは約1時間半程度。千手ヶ浜からは赤沼行の低公害バスも出ており、アクセスのしやすい道ですが…

当日の天気はザーザー降りの雨。

崖沿いを歩くこのコース。半歩ずれると中禅寺湖へ真っ逆さま!なんて道も多数ありますので、雨の日晴れの日関わらず足元には充分注意です。

 

人間同様、雨に尻込みしたのか、野生動物の気配は少なめでしたが、こんな日だからこそ生き生きしているのがキノコの仲間たち!

木に生えるヤツや

地面に生えるヤツなど色も形も様々。

軽く触ってみるとぷるぷると瑞々しさが伝わってきます。雨の日ならではの楽しみです。

また、こんな大きな塊も

こちらはキノコがしおれ、雨でドロドロに溶けてしまったもの。

崩れた木のような見た目です。

棒で掬ってみると、まるで濃厚なカスタードクリームのような不思議な感触!

よく見てみると、中を小さな虫たちが歩き回っています。このカスタードのようなキノコを食べに来たのでしょうか?まさにお菓子の家。少し羨ましくなります。

 

他にもなんと、キノコを利用して暮らす植物にも出会いました。

こちらは「シャクジョウソウ」

茎や葉まで金色の姿や花の形が、僧侶の持つ錫杖のようだということでこの名が付いたと言われています。

美しい金色の体は、この植物が葉緑素を持たないため。
「腐生植物」と呼ばれる彼らは、土の中に棲む菌類の力を借り、栄養をもらって生きているのです。

腐生植物は、菌類に頼って暮らすその生態から、特定の生育場所を持たず、見つけるには少しコツが必要。

キノコを見かけたら、その辺りの地面にも注目です。

 

雨の日の楽しみを満喫した今回。

せっかくのハイキングなのに雨模様…そんな日でも、しぶとく地面を見ていればいいことがあるかも…?(kobo)

 

 

★★イベント情報★★  

少人数での実施、スタッフの体調管理やツアー中のマスク着用、お客様を含めた密集防止、手指消毒の適宜実施等、感染症対策を取った上で、自然を満喫できる各種ツアーを多数企画しています。

※新型コロナウイルス感染拡大防止の関係で内容・開催日程を変更する可能性があります。ご了承ください。

ラインナップはコチラ→8月 9月

(いずれも先着順となっておりますので、ご希望に添えない場合はご容赦ください。)

 

☆☆企画展情報☆☆

企画展「帰ってきた!奥日光のクワガタ展」 開催中!

以前開催したクワガタ展にミヤマクワガタの巨大な模型展示などが加わりパワーアップして復刻開催します!

期間:2022年7月16日(土)~ 2022年9月4日(日)