奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
*********************************************************
今朝の天気は曇り、気温は20℃と、朝は長袖が欲しい気温です。(8:00時点)※下記の情報は8月24日(水)時点のものです。
今回は、低公害バス路線沿線の高山入口から、中禅寺湖北側の熊窪へと抜け、そこから千手ヶ浜までを歩いてきました。
このコースは高山の登山道に続きますが、峠までは高低差100mほどをゆるゆると上っていきます。
高山入口からすぐは暗い森ですが、少し進むとその様子が一変します。
急に明るくなり、日当たりの良い場所を好むシラカンバが林を作っていて、通称「白樺平(しらかばだいら)」と呼ばれています。
立ち並ぶシラカンバの白とその下に生えるササの深緑とのコントラストがとても綺麗です。その爽やかな雰囲気、一見の価値ありです!
さらに進むとまた暗い森に入っていきます。
木の種類が変わりミズナラの森が続いていて、白樺平とは一変して、背の高い木々の間を進んで行きます。
目線の高さに枝があまりないため開けた印象で、自分がまるで小人になったかのような感覚になりました。
その先はシカの侵入防止柵のゲートから外側へ抜けます。
シカが食べている影響でササの草丈が低く、シカの好まないシロヨメナという植物が白いお花畑を作っていました。
戦場ヶ原など湿原周辺は、シカの侵入防止柵で囲われています。
そのゲート周りで中と外を見比べることができますが、その違いは一目瞭然です。
植物の様子の違いには何かしらの理由があります。ぜひ景色の変化に注目しながらハイキングを楽しんでほしいと思います。
自然について詳しく知りたいときは、私共も含め情報施設のスタッフに聞いてみるのもよいですよ。
峠を越えて中禅寺湖北側の熊窪では、波の打ち付ける白い浜が広がっています。
薄暗い森を抜けた先に広がる明るいビーチは、疲れを吹き飛ばす美しさです!
今回のコースでは、シラカンバの白い林から背の高いミズナラの森、気持ちよいビーチと、それぞれ違った雰囲気を楽しめます!
ぜひ歩いてみてください♪
~今回のおすすめコース~
緑線:低公害バス路線、青線:高山入口~熊窪~千手ヶ浜
低公害バス路線沿線の高山入口から歩くと、勾配が緩やかなのでおすすめです。
コース上の一部で片側斜面の場所がありますので、そこは注意が必要です。
また、千手ヶ浜から低公害バスに乗り赤沼へ戻ることができます。
時期によりダイヤが異なるため、当日のダイヤをよく確認していただき、特に午後歩く際には最終バスのお乗り逃しに十分ご注意ください。
低公害バスの時刻表はコチラ→低公害バス
(Hori)
動画を公開しました。ぜひこちらもご覧ください↓
★★イベント情報★★
少人数での実施、スタッフの体調管理やツアー中のマスク着用、お客様を含めた密集防止、手指消毒の適宜実施等、感染症対策を取った上で、自然を満喫できる各種ツアーを多数企画しています。
※新型コロナウイルス感染拡大防止の関係で内容・開催日程を変更する可能性があります。ご了承ください。
(いずれも先着順となっておりますので、ご希望に添えない場合はご容赦ください。)
☆☆企画展情報☆☆
企画展「帰ってきた!奥日光のクワガタ展」 開催中!
クワガタに焦点を当て、クワガタの魅力やたくさんのクワガタが生息できる自然のすばらしさを、楽しみながら知ることができます。本物の生きたクワガタを飾る生体展示、スタッフ手作りの巨大模型展示、世界中のクワガタを集めた標本展示と、お子様の自由研究のヒントにはもちろん、大人の方もお楽しみいただける内容となっています。
期間:2022年7月16日(土)~ 2022年9月4日(日)