今年度も毎年恒例の宇都宮大学森林科学科のインターンシップ受け入れをしています。
当記事は実習の一環として、実習生の皆さんに自然情報収集・発信作業を行っていただくものです。
では、どうぞご覧ください!
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今日は、通常はコースタイム1時間ほどの小田代原をゆっくり3時間かけて歩いてきました。この季節は日差しが出ていると暖かいですが、日陰だと肌寒く感じるので上着を準備して歩くのがおすすめです!
今回は、小田代原の展望台から歩き始めました。
これは午前中に撮った小田代原の草紅葉です。赤やピンク、白、緑など色とりどりの植物が小田代原を彩っていました。もう少し経つと、今日よりも赤く色づいてきます。
この植物はホザキシモツケといい小田代原や戦場ヶ原に多く自生しています。一枚目の写真のなかの茶色はこの植物の穂のように見える部分で、葉が紅葉すると赤色に見えます。この他にもさまざまな色をした植物が自生しているため、グラデーションに見えるそうです。
数が少なかったですが、アキアカネの姿も見ることができました。ほとんどのアキアカネが標高が低い場所に移動していきました。また来年きてね~。
歩いていると、変わった色のキノコがありました♪
サンゴみたいですね!調べてみたところ、夏から秋にかけて発生するムラサキホウキタケの仲間だと思われます。似た種類で有毒のものもあるので気を付けてくださいね。
ミズナラの葉を見つけました。ミズナラとコナラの葉は似ていますが、違いがあります。ミズナラの方が標高の高い所にあり、葉柄が短いといった特徴があります。また、ミズナラはこれから黄色に紅葉するので、それも併せて確認してみてください!
ミズナラはこの時期に沢山のドングリをつけますが、クマの大好物でもあるんです。クマが食事を終えた後は...
こんな感じ。
クマはドングリを食べる時に枝が折れ、食べ終わって残された枝が積み重なり、写真のようになります。これをクマ棚と呼びます。奥日光を歩くときはぜひ頭上にもご注目あれ!
今は草紅葉がきれいな季節ですが、その他にも様々な発見をすることができます。色々なところに目を向けてゆっくり小田代原を歩いてみてはいかがでしょうか。