奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
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今朝の天気は小雨、気温は6℃。(8:00時点)※下記の情報は10月4日(火)時点のものです。
最近は晴れの日が続き、湿原周辺では霜が降りるほど冷え込むようになってきました。
日差しがあり暖かい日でも、日陰に入ると空気が冷たくて寒く感じます。
重ね着をして体温調節ができる服装がおすすめです。
さて、そんな奥日光では、草紅葉に続き標高の高いところで木々の紅葉がスタートしています。
今回は、金精峠、湯元温泉、竜頭滝の順で紅葉の様子を見てきました。
この3か所は紅葉が早く始まる場所で、それぞれ標高差があります。
まずは標高1850mの金精峠ですが、ダケカンバの葉で山全体が黄色味を帯び始めていました。
ですが、まだ鮮やかというには早い様子でした。
次に湯元温泉です。
金精峠と比べ300mほど下った位置になるのでまだ早いかと思いましたが。
温泉街の街路樹のサクラやカエデの葉が赤く色づいて綺麗になっていました!
ただ山肌の色づきはまだのようですね。
最後に竜頭滝です。
紅葉と滝とのコントラストを楽しめる紅葉スポットのひとつです。
滝壺は戦場ヶ原から運ばれた冷気が溜まりやすいため比較的早く紅葉が進みます。
ツツジやカエデが鮮やかになりますが、ここもまだ早い様子でした。
回った三ヵ所から見ると、今年は少し遅いように感じます。
見頃は、週明け以降になるかもしれませんね。
ここまで紅葉の進み具合を紹介しましたが、今回紅葉以外に目立ったものがありました。
オオカメノキの木の実です。
直径15㎝ほどにもなる大きな緑色の葉っぱに囲まれた赤い実はとても目立っていました。
多くの木の実が赤くなるのは、目立つ色で鳥たちに食べてもらい、種を遠くへ運んでもらうための戦略なんです。
ただ、目立っていた実の中に、黒くなった実もあったんです。
どうやら熟して黒くなっていたようなんですが、調べてみると、赤い実の中に黒い味が混ざっていることで黒い実をより目立たせていたり、黒や紫の実は鳥には目立つ光を反射しているようで、熟した黒いに誘導しているようなんです。
秋に目にする鮮やかな赤い実や黒い実ですが、その背景には彼らの生存戦略が隠れています。
これから楽しめる紅葉に加えて、そういった植物たちの生き様にも注目すると、秋の楽しみ方が一つ増えるのではないでしょうか。
(Hori)
★★イベント情報★★
少人数での実施、スタッフの体調管理やツアー中のマスク着用、お客様を含めた密集防止、手指消毒の適宜実施等、感染症対策を取った上で、自然を満喫できる各種ツアーを多数企画しています。
※新型コロナウイルス感染拡大防止の関係で内容・開催日程を変更する可能性があります。ご了承ください。
(いずれも先着順となっておりますので、ご希望に添えない場合はご容赦ください。)
☆☆企画展情報☆☆
企画展「これに出会いたい!奥日光のとっておき24~秋・冬編~」 開催!
奥日光で活動するインタープリターならではの視点で、「奥日光のとっておき」をご紹介します。美しい景観だけではなく、その瞬間にだけ見られるものや、植物、動物など、秋・冬のいろんな魅力がギュッと詰まっています。
期間:2022年9月10日(土)~