日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2022.10.14
新・山の上からこんにちは vol.486

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

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今朝の天気は雨、気温は12℃。(8:00時点)※下記の情報は10月11日(火)時点のものです。

 

戦場ヶ原に霜が降りたり、男体山で冠雪が見られたりと、寒さを感じる日がだんだんと増えてきた奥日光。

季節の変わり目ということで体調を崩さぬよう気を付けなければですが、この気温の低下こそ、紅葉が綺麗に色づく条件のひとつ!

皆様にも、防寒対策をしっかりとしたうえで奥日光の紅葉を楽しんで頂きたいです。

今回は、湯ノ湖を1時間半ほどで一周し、紅葉状況を確認してきました!この時期の湯ノ湖は、遊歩道のどこから見ても紅葉を楽しむことが出来るおすすめスポットなのです。

 

※下記の情報は10月11日(火)時点のものです。

湖面そばの木々は色づきが濃くなり、湯ノ湖全域で赤が目立っていました。

兎島も色づきがさらに進み、全体的には見ごろ始まりといったところ。

今週末にはさらに綺麗な色が楽しめそうです。

 

そのほか、私のお気に入りは、周りの木に絡みついているツタウルシ!

赤や黄の鮮やかな色づきに目を奪われますが、立派なウルシの仲間。綺麗なはっぱを手に取って眺めたい方もいるとは思いますが、触るのはもちろん、近づくだけでもかぶれることがありますのでご注意ください。

 

そんな対岸や頭上の紅葉を楽しんでいたところ、木の根元で変わった姿の芋虫を発見しました。

まるで絵にかいたような見た目が可愛らしいこの芋虫。

正体はなんとハチの幼虫!彼らは「ハバチ」という原始的なハチの仲間で、巣で餌をもらうミツバチやスズメバチの幼虫と違い、葉を食べて単独で成長するのです。今後は越冬のためにさなぎになり、姿を消してしまいます。見た目とは裏腹の逞しさが魅力的…?な生き物なのです。

湖面では冬鳥であるヒドリガモの群れがすでにはるばる渡ってきていました。

今後はさらに多くの冬鳥が湯ノ湖に集まり、賑やかな光景を楽しむことが出来ます。

 

姿を消す生き物がいれば、遠くから来る生き物もいる。

私にとって、秋は出会いと別れの季節でもあります。まもなく秋本番を迎える奥日光ですが、紅葉はもちろんのこと、そんな生き物たちの気配も併せて楽しんでみてください。(kobo)

 

(10/14追記)

動画も投稿しました

是非ご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=ZJTx2UyWagE

 

★★イベント情報★★

少人数での実施、スタッフの体調管理やツアー中のマスク着用、お客様を含めた密集防止、手指消毒の適宜実施等、感染症対策を取った上で、自然を満喫できる各種ツアーを多数企画しています。

※新型コロナウイルス感染拡大防止の関係で内容・開催日程を変更する可能性があります。ご了承ください。

ラインナップはコチラ→10月11月12月

(いずれも先着順となっておりますので、ご希望に添えない場合はご容赦ください。)

 

☆☆企画展情報☆☆

企画展「これに出会いたい!奥日光のとっておき24~秋・冬編~」 開催!

奥日光で活動するインタープリターならではの視点で、「奥日光のとっておき」をご紹介します。美しい景観だけではなく、その瞬間にだけ見られるものや、植物、動物など、秋・冬のいろんな魅力がギュッと詰まっています。

期間:2022年9月10日(土)~