日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2022.11.04
新・山の上からこんにちはvol.489

  奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

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今朝の天気はくもり、気温は9℃。(8:00時点)※下記の情報は11月1日(火)時点のものです。

 

 

今回はまだ紅葉が綺麗に見られる標高の低い場所を見渡すために、明智平を目指して博物館を歩いて出発します。

茶ノ木平への入口に着くと、まだ緑っぽさも残る黄色の紅葉が出迎えてくれました!

ここから1時間ほどかけて茶ノ木平まで登っていきます。

道中は基本茶色が目立ちますが、ギリギリ赤や黄色を保っているものがあります。茶色くなっている木々も秋の雰囲気を醸し出していて、いい感じ!

 

そんな秋の雰囲気を感じていると、木々の隙間から「コンコン」「カサカサ」という音がたくさん聞こえてきました。

周りを見てみるとなんとたくさんの鳥たちが!アカゲラは木をつついたり木の実をつまんでみたり、

木の実をくわえて幹の上を走り回るゴジュウカラの姿も。木の上の方からは、くちばしで実をつついて割っているような音も聞こえてきました。鳥達は紅葉には目もくれず、秋の大収穫祭を楽しんでいるようですね!

鳥達に癒されながら約一時間かけて茶ノ木平に到着。ここからは目の前に大きく見える男体山と、同じ目線に立っているような気分を味わえるおすすめスポットです。ハイキングや軽い登山をしたい方はぜひ!

茶ノ木平を後にして、少し進むと景色が一変!!ほぼすべての木が葉を落としてまるで冬のようですが、雪は積もっておらず、今ならではの景色ですね!ここまで来れば車の音も聞こえず、とても静かな雰囲気を味わう事が出来ました。

 

と、思っていたのもつかの間、大量の鳥の鳴き声がだんだんと近づいてきました。

その声の正体はアカハラの群れでした。アカハラは奥日光では夏鳥として生息しており、今は越冬地に向けて集団で移動をしている最中の様です。たくさんいるアカハラを一羽づつ観察していると、なんと、なかなかお目にかかる事ができない、マミチャジナイが混ざっていました!

マミチャジナイは主に春や秋の渡りの時期にしか見る事が出来ない為、出会うのはなかなか難しいです。アカハラに似ていますが、眉の部分に白くはっきりした線があるのが特徴です。私は学生時代から野鳥を追いかけ始め、5年目にして初めてマミチャジナイを見る事が出来たので、とてもうれしい出会いとなりました!

 

鳥達との出会いを十分に楽しんだのち、明智平展望台に到着です~

男体山の裾野のカラマツが綺麗にみえたり、滝周辺にもまだ赤や黄色がちらほら見えて綺麗です、ただ、かなり茶色が目立ってきていますのでお早めに来ていただくことをお勧めします。展望台から明智平ロープウェイで駐車場まで降り、いろは坂の方も見てみました。

上部はかなり色あせ始めており、中段も色あせ始め、下の方は今が見頃と言った感じです。日に日に落葉が進んでいきますので、いろは坂の紅葉ドライブもお早めに!

 

奥日光の紅葉は終盤を迎え、いろは坂を下っています。鳥達が木の実をせっせと運ぶ様子や、集団で移動をしている様子からも、季節が移り変わっていくことを感じました。そんな奥日光で、今ならではのハイキングをぜひお楽しみください!(鈴)

 

⇓⇓⇓今回の記事に関するYoutubeにの動画を作成したので、こちらも併せてご覧ください!

 

★★イベント情報★★

少人数での実施、スタッフの体調管理やツアー中のマスク着用、お客様を含めた密集防止、手指消毒の適宜実施等、感染症対策を取った上で、自然を満喫できる各種ツアーを多数企画しています。

※新型コロナウイルス感染拡大防止の関係で内容・開催日程を変更する可能性があります。ご了承ください。

ラインナップはコチラ→11月12月

(いずれも先着順となっておりますので、ご希望に添えない場合はご容赦ください。)

 

☆☆企画展情報☆☆

企画展「これに出会いたい!奥日光のとっておき24~秋・冬編~」 開催!

奥日光で活動するインタープリターならではの視点で、「奥日光のとっておき」をご紹介します。美しい景観だけではなく、その瞬間にだけ見られるものや、植物、動物など、秋・冬のいろんな魅力がギュッと詰まっています。

期間:2022年9月10日(土)~