日光自然博物館

BLOG 戦場ヶ原からこんにちは

2022.11.18
新・山の上からこんにちはvol.491

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

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今朝の天気は晴れ、気温は3℃。(8:00時点)※下記の情報は11月15日(火)時点のものです。

 

紅葉シーズンが過ぎ、葉が落ちて、野鳥たちを観察しやすい時期になりました。そんな奥日光で、個人的にお気に入りの野鳥観察スポットが千手ヶ浜です!千手ヶ浜では、水辺の鳥はもちろん、すぐ後ろには森が広がっているため森にすむ鳥も観察できて、お得な場所なんです。

 

木に囲まれた歩道を歩いていると、「ジュリジュリ」と鳴き声が聞こえてきました。鳴き声のする方に目を向けると、スズメほどの大きさの鳥が枝先にブランブランとぶら下がっていました。

(小さくてすいません…真ん中にいます。)

エナガです。くちばしと目の位置、大きさが絶妙なバランスで整っていて、キャラクターのようなすごく可愛らしい顔をしているんです。

(他のスタッフの写真を拝借。)

エナガの可愛さに癒され、しばらく歩いていると、今度は浜辺の方から「ビィッ」という鳴き声とともに、黒い鳥が水面すれすれを飛んでいきました。

カワガラスです。名前にカラスとついていますが、カラスの仲間ではありません。スズメより一回り大きく、焦げ茶色。お腹、腰回りがずんぐりしているのに対し、尾羽がやや短く、ちょっと腰が重たそうな体形が面白い鳥です。

実は姿だけではなく、カワガラスのお食事シーンもちょっと変わっていて面白いんです!

 

なんと......水の中に頭を突っ込んだり、潜ったりするのです!

実はカワガラスはカワゲラなどの水生昆虫や小魚などをたべるため、水の中に頭を突っ込んだり、潜ったりして探します。

 

また、カワガラスが食べ物を探す場所は流れの早い渓流や川の近くなので、足はとてもがっしりしていて握力が強い!

飛びながら虫を華麗に捕まえる鳥もかっこいいですが、カワガラスの見えない水中戦にもご注目!(カワガラスが食べ物を探しているシーンを撮影できたので、ぜひ、下の動画をご覧ください。↓↓↓)

 

今回は留鳥(通年奥日光にいる鳥)をご紹介しましたが、キンクロハジロやホシハジロ、などの冬鳥も増えてきましたよ!

また、奥日光にやってくる冬鳥といえばオオワシ・オジロワシ!

(2019年に撮った写真。今回は見られず…)

11月下旬あたりの千手ヶ浜ではマス類などの遡上を狙ってやってくるオオワシ・オジロワシを見られることが多いんです。ぜひ低公害バスを利用して千手ヶ浜でバードウォッチングしてみませんか。(渋)

 

 

~お知らせ~

低公害バスは11月30日(水)まで運行しています。歩くにはちょっと遠い千手ヶ浜でも、バスを使えば短時間で楽に行くことができます。

また、平成17年10月から、長い間運行していたハイブリッドバス「のあざみ号」が、今月いっぱいで引退いたします。是非、この機会にご利用ください。

 

 

今回のブログに合わせてYouTubeに動画をupしました!是非ご覧ください↓

 

★★イベント情報★★

少人数での実施、スタッフの体調管理やツアー中のマスク着用、お客様を含めた密集防止、手指消毒の適宜実施等、感染症対策を取った上で、自然を満喫できる各種ツアーを多数企画しています。

※新型コロナウイルス感染拡大防止の関係で内容・開催日程を変更する可能性があります。ご了承ください。

ラインナップはコチラ→11月12月

(いずれも先着順となっておりますので、ご希望に添えない場合はご容赦ください。)

 

☆☆企画展情報☆☆

企画展「これに出会いたい!奥日光のとっておき24~秋・冬編~」 開催!

奥日光で活動するインタープリターならではの視点で、「奥日光のとっておき」をご紹介します。美しい景観だけではなく、その瞬間にだけ見られるものや、植物、動物など、秋・冬のいろんな魅力がギュッと詰まっています。

期間:2022年9月10日(土)~