奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
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今朝の天気は晴れ、気温は0℃。(8:00時点)※下記の情報は11月30日(水)時点のものです。
例年に比べ暖かい日が続いていたものの、昨日から一気に気温が下がった奥日光。
もういつ雪が降ってきてもおかしくない寒さです。
防寒やスタッドレスなど、いよいよ冬支度の私たちですが、そんな時期を狙って、冬鳥たちも続々やってきています。
先日はついにオオワシの飛来を確認。今年の冬も賑やかになりそうです。
そんな冬鳥の目玉ともいえるオオワシの他、少し気になる冬鳥も渡ってきたと聞き、今回は光徳へと向かいました。
今回のお目当ては「アオシギ」奥日光では冬鳥として渓流や湿地にやってきます。
太った体に長いくちばしと、愛嬌のある姿をしており、一目見ようと光徳沼や逆川周辺をくまなく探すも見つからず…
また次回の楽しみとなりましたが、アオシギ探しの最中、背後の森では、野鳥たちのある行動が目立ちました。種類の違う野鳥たちが一緒になって群れを作る「混群」です。今回のメンバーは…
ヒガラ
ヒガラやコガラといったカラ類
そしてエナガ
そのほかキツツキの仲間であるコゲラの姿も。
群れになって目を増やし、天敵や餌の存在にいち早く気付くため、等と言われていますが、今回も素早く移動しながら思い思いに餌を採っているようでした。
彼らの主な食事は木の隙間などにいる昆虫ですが、その他の混群に加わらない野鳥のお気に入りがズミなどの木の実。
冬鳥であるレンジャクやツグミがこぞって食べに来るものの、光徳周辺ではほとんど食べつくされている様子…
そんな枯れ景色の中に一つだけ鮮やかな実が残っていました。
こちらは「カンボク」の木の実。鮮やかな赤色が美しく、見た目は何とも美味しそうなのですが、実はとっても苦くてまずい!鳥たちにとってもそれは同じで、この時期まで売れ残っているのをよく見かけます。
というわけで、食べるのはご遠慮いただきたいのですが、私オススメの楽しみ方を一つご紹介。
それは少しかがんで下から眺めること。すると…
日光に透けてキラキラと輝き、まるで枝についたガラス細工のよう!
美味しくなく、熟すと実が少し透けて見えるカンボクの実ならではの楽しみ方です。
今後は雪が降り積もれば、モノクロの風景にカンボクの赤。なんて景色も楽しめますが、さらに寒さが増してくると実はだんだんと萎み、また餌の減ってきた野鳥たちがカンボクの実をイヤイヤ(?)食べるようにもなってきます。そんなカンボクも冬鳥も、タイミングを逃さず楽しんで頂きたいです。(kobo)