奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
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今朝の天気は晴れ、気温は-5℃。(8:00時点)※下記の情報は2月15日(水)時点のものです。
今回は光徳園地に行ってきました。最近平地では気温も緩み始め、暖かい日も増えてきました。
しかし、奥日光はまだまだ寒い!取材当日も現地の気温は-6℃でした。
そんな厳しい冬の最中でも自然観察を楽しむことが出来るんですよ!
早速森の中を歩き始めて一番最初に目に留まったのは「花」です。
これは夏に咲いていたノリウツギの装飾花がドライフラワーになったもの。
雪上で冷たい風に吹かれているその様子は、言うなれば夏の忘れ物といったところでしょうか。
次に見つけたのは何やら雪上に散らばった樹皮の欠片。
耳を澄ますと上からゴン、ゴン、、、ペりぺりと音がします。
音がする方に目を向けると。
音の正体はオオアカゲラ。木を夢中に突いて虫を探しているようです。
その他にも、木の幹を縦横無尽に走りながら樹皮を突いて剥がしているゴジュウカラの姿も。
雪のない時期では、このような鳥たちが剥がした樹皮は地面に紛れて見つけにくくなってしまいます。
雪上に散らばった樹皮は冬ならではのフィールドサインなのです。
雪の森で不自然に散らばった樹皮を見つけたらバードウォッチングのチャンスかもですよ!!
続いて光徳牧場方面に進んで行くと今度は樹皮が大きく無くなった木が!
よく見ると木に歯形が残されています。
この木の樹皮を食べたのはシカです!
奥日光では冬になると多く雪が降り、シカの主食であるササが雪の下に埋もれます。
ササを十分に食べることが出来ないシカは、厳しい冬を乗り越えるために樹皮を食べるのです。
それに加え、雪を掘り返してササを食べたような痕跡も。
シカも様々な手段で飢えをしのいで厳しい冬を乗り越えようとする様子がうかがえます。
雪に覆われた森は夏に比べると生命感が薄いと感じるかもしれません。しかし、冬の森では夏に見られた命の痕跡や冬を乗り越えようとするたくましい生き物たちのフィールドサインを観察することが出来ます。是非、冬の森へ自然観察に出かけてみてはいかがですか?
(福)
~注意事項~
光徳周辺ではクロスカントリースキーのコースが管理されています。
光徳周辺で自然観察を行う際はコースを踏み荒らさないようにご注意ください。
今回のブログに合わせてYouTubeに動画をupしました!
是非ご覧ください。
★★★イベント情報★★★
日光自然博物館では、冬の奥日光をお楽しみいただくイベントを開催中!
おススメはまだ寒い森の中で隠れている生き物やその痕跡を探す
「自然の秘密を探しに行こう!早春のフィールドワーク会!」です。
是非、ご参加ください!!
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