日光自然博物館には、今年も新たな自然解説員として2人が加わりました。
今回の記事は、初めての野外研修として昨日(4/6)に中禅寺湖畔を歩いた2人のリポートとなっています(2人別々の記事になっています)。
お楽しみください。
そして今後も引き続き、応援よろしくお願いします。
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はじめまして!今年度より自然解説員となった(冴)です。
奥日光には2年前に来ました。出身は北海道です。北海道とは気候や自生する植物が似ているので外を歩いていると落ち着きます。(いろは坂を下りると竹やソテツの姿にまだ驚きます。)これからよろしくお願いします。
本日紹介するのは中禅寺湖南岸、歌ヶ浜~狸窪の様子です。
駐車場には釣りのお客様も見えてにぎやかです。また、オオバンやキンクロハジロなどの野鳥、咲き始めのキブシなども見られ、冬と春の中間、変化を楽しむことができます。
雪もなくなり、歩きやすい道路なので春の気配を感じながらのお散歩にちょうど良いコースです。今年は特にあたたかいので毎日違う発見がありそうです!
そんな中、英国大使館別荘記念公園でこんな出会いがありました。
輝くメタリックブルーと大きな腹部が目立ちますね。メスのヒメツチハンミョウです。
この虫は無事に成虫になれる可能性がとても低いためたくさん卵を産みます。
春に出会えたツチハンミョウはまさに奇跡の存在!毒があるので素手では触らないようにして、ご興味があればその数奇な運命も調べてみてくださいね。
ゴールの狸窪付近です。
バイケイソウが育っています!
冒頭に私が北海道と紹介しましたが、出生にアイヌが深く関係しており、祖父から母、母から私に受け継がれたアイヌの知恵を多少持っています。
山野草の名前は和名よりアイヌ語のほうが馴染み深かったりします。
そしてこのバイケイソウ。アイヌ語ではシケプシケプといいます。
これは「成長せよ!成長せよ!」という祈りの言葉でもあり、主に立つか立たないかくらいのお子さんに言います。
春先にめきめき伸びるバイケイソウを見て「あなたもバイケイソウのように成長してね」という思いでシケプシケプと言うのです。
まさに新入社員の自分にピッタリですね。これから先、シケプシケプを心に刻んでバイケイソウのように伸びていきたいです。
(冴)